京野アートクリニック スタッフブログ

仙台と高輪にある不妊治療専門クリニック「京野アートクリニック」スタッフブログです。一般不妊治療では妊娠が難しい方のために、人工授精、男性不妊治療、体外受精や精巣内精子を使った顕微授精等、高度生殖補助医療の専門クリニックです。

カテゴリ: 医師部

仙台医師部の小泉です。

私の趣味の一つに津軽三味線があります。
腕前はほぼ初心者なのですが、週1回の稽古に楽しく通っております。

津軽三味線を始めたきっかけは、温泉旅行に行った時に旅館で出くわした三味線の演奏会です。一目惚れならぬ一耳惚れで、すぐに近所の三味線教室を探して入会しました。

三味線には太棹、中棹、細棹があるそうで、津軽三味線は太棹です。3つの中では一番大きく、重厚で大きな音がなります。他の難しい楽器とは違って、構造上、初心者でも「弾けば鳴る」のが良いですね。ストレスも解消されます。

構造は同じ津軽三味線でも、聴く人が聴けば三味線によって音が違うそうです。糸や皮、バチや奏者の技量によるそうですが、私にはまだ分かりません。
初心者に分かりやすい違いといえば、外装です。胴にかけるカバーを胴かけと言いますが、私の三味線の胴かけは青い津軽塗りです。非常に綺麗で、気に入っております。
皆様に披露する腕前がないので、胴かけの写真を披露して、つぶやきを終了したいと思います。

仙台 医師部 小泉雅江


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みなさま、こんにちは。
産婦人科医師の戸屋真由美です。
季節は11月、急に寒くなりましたね。私の住む山形ではもう初雪も!
寒くなるとあたたまるお食事、鍋物とか恋しい季節です。
妊活にはからだをあたため、血流を良くするのが重要でもあります。
みなさまランチはいかがされていますか?
貴重なゆっくり出来るランチタイムは、あたたかい食事がいいですね。
職場では、冷たいお弁当とかパンやおにぎりで簡単になど、なかなか限られてしまいます。
最近、当クリニックスタッフの間では、スープジャーが人気です。スープジャーなら朝簡単に作って、お昼にあつあつスープがいただけます。リゾットもできます。
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こちら、サーモスのHPではいろいろなスープレシピが掲載されていてお勧めです!

朝作るのは大変という時、私は、さらに簡単、お昼にその場で野菜スープ式も活用しています。
簡単レシピです。
レンジが使用できるボール型のお弁当箱に、前日お夕食作成時に野菜を取り分けつめます。好きなお野菜の具材でOKです。お昼までは保冷が必要です。お昼にそのままラップをしてレンジで野菜を2分くらい温め、お湯かミネラルウォーターを注ぎます。そしてさらに2-3分沸騰するくらいレンジで温め、その日の気分でコンソメやブイヨンや和風だし+塩・コショウで味つけます。プチッと鍋を使用してもいいかと思います。
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おすすめ具材は、なんといってもきのこ類です。
えのき →ビタミンB1・B2、ナイアシン、食物繊維など含む
まいたけ→ビタミンD、ナイアシン、カリウム、亜鉛、食物繊維など含む
しめじ →ビタミンB1・B2・B6、ビタミンC、ビタミンD、ナイアシン、カリウム、鉄、食物繊維など含む
きくらげ→特にビタミンDが豊富
    
ビタミンDの妊娠率アップ効果http://ivf-kyono.jp/column/2015/11/d.phpは医師論文紹介でもご案内しております。
   
ちょっとひと手間ですが、ランチにはできたてあつあつが味わえます。ぜひ、試してみてください。

仙台 医師部 戸屋真由美 

新年明けましておめでとうございます。

 今年は「Challenge」の年です。
 まず、4月1日から京野アートクリニック(宮城県仙台市青葉区)院長として山形大学から五十嵐秀樹先生をお迎えすることになりました。五十嵐先生は研究・臨床両面において優れ、留学経験もあり、これから国際化をめざす当院のリーダーとして申し分のない人材と考えております。これから高輪の竹内ク高輪:東京都港区)と両輪で医療法人社団レディースクリニック京野をこれまで以上に発展させ、「患者さんのための質の高い生殖医療」を実践していただきます。

 当院の1本目の柱として「男性不妊症」があります。1995年開院以来、TESE(精巣から精子を回収)を開始し、現在、仙台・東京あわせて700例以上の実績を誇ります。4月からさらに充実させる予定です。

 2本目の柱として「安全な最新医療技術の導入」を心がけてまいります。まず、子宮内膜側因子を改善する方法としてERA(子宮内膜受容能力検査)を導入しています。凍結融解胚盤胞移植の反復不成功例が適応ですが、少しずつ妊娠例が出てきています。受精卵側因子を改善するものとしてタイムラプス(継時的に受精卵発育を観察)と精密検査を導入し、不育症にも力を入れ、生産率を高めていく方針です。これは従来から行っていますが、多嚢胞性卵巣症候群患者にはIVM(未成熟卵子成熟体外培養)を、卵管閉塞・狭窄にはFT(卵管鏡下卵管形成術)を積極的に実施しています。
 3本目の柱として「悪性腫瘍患者の妊孕性温存」も2003年から実施しています。女性の場合には卵子・受精卵・卵巣組織の凍結保存、男性の場合には精子の凍結保存を行っています。同時に悪性腫瘍が治癒してららの不妊治療においても実績があり、昨年は世界不妊学会(IFFS)・日本生殖医学会、日本癌治療学会、日本受精着床学会、国際妊孕性温存学会(ISFP)でも成績を発表してまいりました。昨年、若い国々アセアン10か国でアセアン経済共同体を発足し、ますます発展して行くことが予想されます。当院ではインドネシア・マレーシアの施設とMOUを結び、定期
にスカイプミーティング・情報交換を行い、ともに発展して行く所存です。4月9月IFFS、10月ASRMと国際学会も目白押しですが、常に変わり続けることを心がけ、100年以上継続するクリニック実現のため、スタッフ教育をさらに充実させたいと思います。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

京野アートクリニック・京野アートクリニック高輪CEO 京野廣一

 こんにちは。医師部の橋本です。
 私は都内にいたころヨガを少々学んでいたことがあり、その過程でアーユルヴェーダというものに触れる機会がありました。

 アーユルヴェーダ、古代インド語で「生命の科学」という意味で、いわばインドの伝統医学です。

現代では西洋医学(日本には漢方、鍼灸などの東洋医学もありますが)が主流ですが、アーユルヴェーダには病気の予防と個人個人の体質に合わせた健康増進法など、生きていく上でのヒントをまた違った面から教えてくれるものです。例えば、巷では健康に良い!としてココナッツオイルなど特定の食品が流行って皆が買い求めるということがありますが、アーユルヴェーダでは個々の体質によって合うもの、合わないものが存在します。年齢や一日の時間帯や季節などによっても、心身は変化し体質も変わっていくものであり、どのように対処すれば良いかを教えてくれます。

その心身の変化はドーシャと呼ばれるエネルギーにより制御されています。体の3つのエネルギーをトリ・ドーシャといい、ヴァータ(風のエネルギー)・ピッタ(火のエネルギー)・カパ(カファ)(水のエネルギー)に分類されます。それに対し、心を左右する3つの性質のことをトリ・グナといい、サットヴァ(純粋性)・ラジャス(動性)・タマス(惰性)に分類されます。心と体は密接に関係しあい、心の性質が身体の性質を良くしたり、乱したりすると考えられています。そしてそのアンバランスが病気の元になるとされています。古代インド人の宇宙観って、プリミティブなようで、なんとなく感覚的にわかるような気もします。

さて、自分の体質がどのドーシャに該当するのか、気になりますね。インターネットや、アーユルヴェーダ関連の書籍で簡単に調べることができます。沢山の問診項目から点数化し、どのタイプが一番強くでているか、を判定します。身体的な特徴や、行動的特徴から体質を決める、というところがちょっと胡散臭くも感じますが、意外と当たっているようです。2種類が複合した複合体質、というのも存在します。話のネタに、調べられては如何でしょうか。因みに私はヴァータですが、そういえば子供の頃から風に当たったり体を冷やしたりすると具合悪くなるのが常で、小児期からそういう体質だったのだなあと、今になって思ったりします。大学病院に勤務していた頃は、ピッタが強かったような気がします。

心の状態は食物で変わる、という考え方にも何となく共感できる様な気がします。レトルト食品や保存食ばかりを食べていると何となく体が重くなったように感じたり、また、香辛料を取りすぎていると元気はでるものの何となく興奮気味になったり、そういう食事が続いたあとでシンプルな素材そのものの食べ物をとると何となく体がほっとするように感じたことはありませんか?現代日本と古代インドではライフスタイルそのものが全く異なるので、全てをそれに習って生活することは難しくはありますが、自分の体の声を聴きながら、その時々で良い感じがするものを摂る、ということなのかなと思います。純質(サットヴァ)な食べ物は、どの体質の方にとっても勧められる食べ物で、代表例として米、牛乳、ゴマ、ごま油、フルーツ、はちみつなどがあげられます。食事が活力を生むためには、優しい気持ちが込められた食事を、落ち着いた所で、規則的な時間帯に、適量をよく咀嚼してとること、そして食べ合わせに注意すること、が大切だそうです。基本的な事ですが、現代社会では意外とおろそかになりがちなポイントかもしれません。食べ合わせ、も意外と盲点で、例えば牛乳とバナナ・メロンなどのフルーツの相性が悪いとされていたり、卵と牛乳・肉の相性が悪いとされていたり、等々、現代人の食生活においてよくある組み合わせがNGとされているのは少々不思議な気もしますが、例えば鮮度の問題ない食事を摂ったはずなのに何となくお腹の調子が悪いなどの不調を感じたりするときは、実は組み合わせのあまりよくないもの同士だったのかもしれません。食べ合わせ、ドーシャ(体質)と取った方が良い食物・控えた方がよい食物、の詳細に関してはとても奥が深いので、ご興味がありましたら、是非成書をご覧ください。

皆様の心身がこれからもずっと健やかでありますように。Namaste!

医師部 橋本 

残暑が厳しかった今年の夏も、ようやく朝晩は少し過ごしやすくなり、少しずつ日も短くなり、だんだん秋らしくなってきた。夜になっても熱風にさらされていたのが、いつしか生暖かい風となり、涼しい日もあったりして哀愁を感じる季節。人は、涼しく、寒くなってくると寂しさを感じるようになるもので、当院に通院中の方も、なんとなく治療がつらくなってきたり、年賀状や帰省のことを考えて憂鬱になってくる方もいるかも知れない。というわけで、今日は「不妊治療と気持ち」 について考えてみたいと思う。


そもそも、人はそれぞれ生まれ育った環境、価値観、性格、それぞれ違い、ストレスに対する耐性も人それぞれ。マイナス思考でストレスにも弱く、ちょっとしたことに対してもデリケートに感じる方から、強靱なメンタルでスーパープラス思考、悩みなんてあまりありません、というような方まで色々な方がいる。もともとはプラス思考の持ち主でも、なかなか子供ができないと不妊治療専門クリニックの門をたたき、検査、治療を繰り返してもなかなか結果に恵まれなかったりすると、さすがに、このまま私はどうなるんだろう、と思い悩むようになる方も少なくない。逆に、もともとはマイナス思考だったものの、検査、治療を繰り返すうちに、あまりマイナスに考え続けても身が持たないと考えるようになって、少しずつ前向きになってくる人もいる。

夫婦の関係も結構重要だけど、マイナス思考の方のパートナーもいっしょにマイナス思考だと二人でどんどん落ち込んで行ったりしてよくないが、かといって、マイナス思考とプラス思考のカップルだと、かたや「こっちは真剣に悩んでるのに、あなたはそんなに気楽に考えて!」と憤慨し、かたや相手のあまりのマイナス思考ぶりに辟易してストレスをためている、なんて夫婦もいて、なかなか難しい。

ここで、マイナス思考とプラス思考の二項対立を煽って、「マイナスはよくないんだ」と言いたいわけではないけれど、単純に、これから夫婦のもとにやってくるだろう赤ちゃんだって、前向きな明るいお母さん、お父さんのところに来たいと思うんじゃないかなという気がする。目が前についている理由は、後ろではなく前を見るからなんだ、なんて中学校だかの時の学校の先生が言っていたが、あまり後ろを振り返らないで、いつも前を向いていることってとても大切。などと優等生的なことを書いてみたものの、「それができるくらいなら苦労しない」というのが多くの人の本音で、不妊治療にはメンタルケアが大切、などとステレオタイプによく言われたりするものの、メンタルケアって簡単に言うけど結構難しい。くよくよせずに明るくプラス思考で!と思って前向きになれる人は最初から悩まないわけで、なかなかそうもいかないし、また最初は前向きに考えられていた人でも、治療してもなかなか妊娠できない期間が長くなるにつれ、追い詰められてくることもある。
ただ、なかなか前向きになれない人の多くは、何事にも真剣に考えてしまうことが多いように思う。真剣になるなとは言わないけれど、過ぎたるはなお及ばざるが如し、真剣であることがいつもよいわけではなく、たまには思い切って適当になってみることも大切だということである。


 

たとえば食べ物や生活。「妊娠によい食べ物や生活はありますか」などと聞かれることもよくあるが、栄養バランスについても、この飽食の時代に、先進国日本で、そこそこ気を付けて食事をしていて足りない栄養素なんてあるわけないと私は考えている。日本は、農業、漁業、畜産業にもめぐまれ、多種多様な食事の環境に恵まれている。もっと栄養事情もよくない地域は世界中にいくらでもあるわけで、じゃあそこで不妊が多いのかというとそんな話は聞いた事がない。日常生活についても、よほどの不摂生をしなければ、普通に日常生活を送っていればそれ以上のことは必要あるんだろうかと、時々思う。

もちろん、お酒の飲みすぎ、太りすぎ、痩せすぎ、喫煙、運動不足、睡眠不足、不規則な生活、過労など、一般的常識的にに健康に悪いと思われることは妊娠にもよくないので、思い当たるところがあれば改善したほうがいいし、栄養バランスは悪いよりはいい方が良いわけで、体に良さそうな食材を選ぶことも悪くない。ただ、楽しみながらそういったことを気にして生活する程度ならよいことだと思うが、真剣にがんばりすぎてかえって悩みを深め、ストレスをためるくらいなら、ストレスは妊娠に良いのかという話もあるわけで、何にも気にしないで超テキトーお気楽生活したほうがよっぽどいいこともあるし、そうアドバイスしたら翌月妊娠したなんていう患者さんもたくさんいる。
とは言え、逆に今まで不摂生だった人が、食べ物や生活を気を付け始めたら体調がよくなって妊娠することもあったりして、妊娠って本当に分からない。健康のためと思ってウォーキングを始めたら外の世界とのつながりが深まって心身ともに毎日が充実し、体重も落ちて体調がよくなって妊娠したなんてこともある。


仕事との両立も様々で、仕事との両立は大変という話はよく聞くが、仕事しないで家にいれば、よくないことばっかり毎日色々考えてネット三昧&検索魔になってみたりして、だったら仕事に没頭してたほうがまだマシということだってある。「仕事が大変だったので辞めたらラクになってすぐできた」という人もいれば、「いつも受精卵を子宮内に入れたあとは仕事休んでたんだけど、休んでもできないから、普通に仕事してたらできた」という人もたくさんいる。結局何がいいかなんて、人それぞれで分からないということで、溢れる情報を鵜呑みにせず、自分をしっかり見つめ、自分にとって何が問題で、何を解決したらよさそうなのか、見極めることが重要である。

 

着床とは神秘であり、生殖医療の最後のブラックボックスであると言われている。妊娠するかどうかのほとんどは受精卵の染色体異常があるかないかで決まる、ということには誰にも異論がないところで、染色体異常卵は、どうあっても妊娠しないか妊娠しても流産することになる。一方、正常染色体卵が必ず着床するかと言うと、着床率は100%とはならないことは分かっているが、通常の方法では、移植した胚が正常染色体だったのかどうかも分からない以上、ある周期で妊娠しなかった原因が受精卵の問題なのか、着床の問題なのかは、想像の域を出ないわけである。「着床障害」と一言で言っても、とても難しい判断となるのは、こういった事情がある。

実際に、胚のグレードが良ければ妊娠率も高く、悪ければ妊娠率も低いと言えるが、あくまで確率の問題であり、超良好胚でも着床しないこともあるし、とてもグレードが良いとは言えないと思われた胚でもその後順調に妊娠・出産に至るケースもある。今まで何度も良好胚を移植したが妊娠せず、最後に残った1つの非良好胚、率直に言えば不良胚、でも確率は低いけど一応妊娠の可能性があると思われて凍結したものだし、せっかくだから移植してみましょうということになって移植したら、ばっちり妊娠判定陽性、9ヵ月後にはかわいい赤ちゃん誕生、なんてことは決して珍しくない。妊娠した周期には、「もう最後だと思って、だめならあきらめようと思って気楽に治療を受けた」とか、「今回は卵がよかったから妊娠すると信じて毎日前向きに過ごしてきた」とか、「検査結果が悪くて絶望し、号泣されて、あ~あと思ったら翌月自然妊娠した」とか、何らかの気持ちの変化があった人も少なからずいて、何の科学的根拠もないけど、私の個人的な意見としては、妊娠とメンタルは確実に深い関連があると思っている。

ただ、誰かに気持ちを分かってもらえることは大切だけど、誰かに分かってもらえること、共感してもらうこと、不安を取り除くことがいつもいいのかというと、ほどよいあきらめが、かえってストレスの軽減になって妊娠する人もいるし、クヨクヨしているのを、そんなことでどうするって誰かから叱られて目が覚める人もいる、心のケアと一言で言えど、妊娠の契機となった気持ちの変化は様々で、あれをすればいい、と簡単に言えるほど単純な問題ではない。不妊治療は常に科学的でなければいけないと思うけれど、単なる個体差だと割り切れぬほど、複雑な男心、女心が気まぐれに科学を掻き乱してしまうところが難しいところである。何がいいかというよりも、結局、要はバランスで、手当たり次第試せばいいってものではないが、ほどよいタイミングで、思い切って何かをやめてみたり、何かを始めてみたり、気持ちに変化をもたらしてみたり、そのあたりの見極めと行動力、そういうことも大切なのかも知れない。

当院の外来は混み合う日が多く、決してゆっくり時間をかけてお話できる日が多いわけではないが、少し余裕がある日などに、雑談がてら「たまには気分転換なども大事ですよ」とふと言ったりすることがあれば、テキトー男が気分で言ったのではなく、多少はこんなことを考えながら、良い結果を祈りつつ言ったのかも知れない、と少しでも思っていただければ幸いである。

今年もあと3ヶ月少々、1人でも多くの夢がかないますように。


医師 土信田

震災から1年が過ぎた。


自分の記録のつもりで書いた昨年4月の私のブログを読み返してみた。少し前まで、昨日のことのように思い出された当時の記憶も、少しずつ遠い思い出のようになっている。

雑誌やテレビで震災特集を色々やっている。書店にはたくさんの写真集が並んでいたが、私は、当時の報道を見たくて、河北新報の特別縮刷版を買って見た。日々の記事を読み返すと、遠くなりかけていた当時の記憶が蘇ってくる。トラウマを蒸し返すわけではないが、決して忘れてはいけない記憶たちでもある。


現在、仙台市内は何の変哲もなく日常を取り戻し、建設や不動産、サービス業が、空前の震災復興バブルに沸き、仙台は今や、日本一好景気の街となった。一方で津波被害に遭った沿岸部をはじめとする、いわゆる被災地の復興が遅々として進まない現状もある。東北の本当の復興はこれからが正念場である。

当院は、仙台市内の患者さんも多いが、以前より、岩手県久慈、宮古、釜石、大船渡、陸前高田、気仙沼、女川、石巻、多賀城、名取閖上、相馬、南相馬と、テレビで連日報道されていた地域からも多数の患者さんが来院されている。
当時私は、大震災でこれだけの被害が出たのだから、きっと日々の復興に必死で、わざわざ不妊治療をしようという人がどれだけいるのか、と考えた。 地震や津波の被害を受け、テレビで連日放送される地名は、まさに私たちの診療圏であり、診療の現場で毎日見た地名そのものである。報道を見るたびに、私はいたたまれない気持ちになった。だから、震災後、当院の今後を考えていた時、私は向こう一年は当院は閑古鳥だろうと思った。

でも実際は違った。現実は、比較的被害が少なかった内陸や日本海側の方だけでなく、津波で自宅ともども全てを流されながら九死に一生を得た方、そこまでの被害でなくても自宅、職場、家族に大きな被害をお受けになった方が、藁をもすがるような思いで大勢当院に来院されたのである。何とか望みを叶えたい、毎日、祈るような気持ちで不妊治療を提供した。
 

クリニックは当時、ほとんど被害もなく、電気がつけば今までの日常そのものであった。被災の大変な中、「今までの日常」という名の非日常がある、クリニックに来るとほっとする、という患者さん、スタッフがどれほど多かったことか。「いつも通り」がどれだけありがたいことなのか、という当たり前の事実が、平和ボケしていた私の胸に深く突き刺ささる。
 
私は不妊医であると同時に、一人の医師であり、当時、このままここで不妊治療に携わっていてよいのか、というジレンマと毎日戦っていた。若い頃こそ、総合病院の救急外来で全科当直をし、救急車をどんどん受け入れていたこともあったが、冷静に考えれば、今私が被災の現場に行ったところで、大したことはできなかったはずである。それでも当時の私は、葛藤していた。
一方、被災地に新しい命、希望の光を吹き込むことも立派な復興支援になることは頭では分かっていた。それは今、私たちがやらなければ誰もやらない状況なのだ。私には私に役割があり、私を求める人がいる以上、職務を全うしようと思いなおした。医師でありながら誰の命も救いに行けない懺悔の気持ちを胸に、1人1人に心をこめて対応した。当時の外来はガラガラで、待ち時間が少なく、充分なお話と説明、心のケアができた。「どこから来院されているのかな」「ご主人の御仕事は何かな」「どんな思いで赤ちゃんを望まれているんだろう」と思いを寄せ、なけなしのガソリンを使い、交通手段も限られた中で、すがる思いで来院された患者さんたちといろいろな話をしながら、いろいろなことを考えた。皮肉なことに、震災を機に、私たちのクリニックは開院以来、最も理想の診療を実現することになった。
仙台は新幹線が開通した5月ごろから本格的に日常を取り戻し始め、外来患者数は6月には震災前と同じ状況になり、7月からは前年同月を上回った。この1年は、「絆」「いのち」の1年であり、新しい「家族」を希望される方がとても増えた。今の当院は、今までで一番混雑している。多忙のあまり、日々の外来は、理想的な状況とはいかないことも多いが、ひとりひとりの「思い」を強く感じながら仕事をした1年となった。



当院は、去る3月1日、ひっそりと開院5周年という節目を迎えた。


そして、きょう3月11日、地震から1年を迎える。

私は、つらい時、悲しい時、いつもこの言葉を思い出す。
「明けない夜はない、やまない雨はない、明日は別の日、がんばろう」

医師 土信田

新年明けましておめでとうございます。

昨年12月8-9日 横浜で日本生殖医学会が開催された折、会場近くの「安藤百福発明記念館」に立ち寄りました。安藤百福さんはご存知の方も多いと思いますが、1958年、世界初のインスタントラーメンを発明された方です。小学生の頃、初めて食べた「即席チキンラーメン」が印象に残っていますし、著書「魔法のラーメン発明物語」を読んでとても感銘を受けました。
~創造的思考~  ①まだ無いものをみつける ②なんでもヒントにする ③アイデアを育てる ④タテ・ヨコ・ナナメから見る ⑤常識にとらわれない ⑥あきらめない の6つのキーワードとあふれる好奇心で 誰も考えつかなかったような、大胆なアイデアを次々実現しました。恩師より石原慎太郎氏の「新・堕落論」をすすめられ、今も読んでいる最中ですが、生存中の政治家で、国家としての日本を良く考え、大局的に観ることができ、世界を相手に率直に発言し、実行できる唯一の日本人かもしれません。分野は違いますが、二人とも尊敬できる人物と思います。

今年の抱負として、2011年3月11日 東日本大震災・津波・原子力発電事故の復興に少しでも貢献すること、東京に新しいクリニックをオープンすることでしょうか?
患者第一主義の安全な高品質の診療の提供ならびに教育・研究そして、凍結物や患者記録の長期にわたる管理、今回のような自然災害や緊急事態に対するリスクマネージメントの確立が目標です。

皆さん、米国のメーヨークリニックをご存じでしょうか? 100年以上も継続しているクリニックで、ノーベル賞受賞者も働いている施設です。日本でこのような施設を創る夢を実現したいものです。

2012年1月19日 18:30より仙台市急患センター・仙台市医師会館2階ホールで「夫婦で考えよう。お子様を希望される方々へ」のタイトルでお話しさせていただく予定です。
お時間のある方は是非、ご参加ください。

理事長 京野廣一

その日は午前の診療が押し、少し遅めの昼食を取って、2時半を過ぎたので、さてそろそろ午後の外来でもしようかと、ドクター室のある5階から3階に移動してきたところだった。トイレの前を通り、問診8の隣のドアから処置室に入った瞬間、私の白衣のポケットの携帯電話が、激しく鳴り響いた。
今ではすっかりお馴染みの音だが、当時は久しぶりに聞く異音。あれ、これ緊急地震速報じゃないか。
処置室のスタッフに「揺れるよ?」と叫ぶのとほぼ同時くらいだっただろうか。
2011年3月11日 14時46分。東北地方太平洋沖地震。


経験した方には説明する間でもないだろうすごい揺れ。私は千葉県にいた頃、千葉県東方沖地震にも被災したことがあるし、当院は2008年にも岩手・宮城内陸地震で震度5弱を経験しているが、もちろん、揺れは震度5弱の比ではない。激しい振幅は2分間続き、その後の記録によると、本震の揺れは東日本全体で約6分間続いたそうだ。

地震のエネルギーたるや阪神淡路大震災の1800倍というから、想像もつかない。


いよいよ来るべき地震が来た。


東北に住む誰しもがそう思ったように、私もそう直感した。

 
揺れがおさまると、患者さんの状況とクリニックの状況の確認。患者さんにもスタッフにも怪我人がいなかったことが不幸中の幸いであった。
手術後の患者さんや体調がすぐれない患者さん、これから診察や胚移植予定だった患者さんもいて、案内をしつつ、クリニック内の状況の確認をした。
クリニックは、ファイルや紙類、棚に入っているものなどは軒並み床に散乱して、正直、片付けは大変そうだったが、パソコンや培養器、エコーや子宮鏡などの医療機器は、倒れる事も無くそのままの状態だった。
当院の診療エリアの被害は、主な医療機器に倒壊、破損、故障は1つもなかった点は不幸中の幸いであった。通常使っていない顕微鏡と、リカバリールームのロッカー、ポットやタイムカードが破損した程度のようであった。
仙台市内のビルでも、古いビルなどは、壁がはがれたり天井が落ちたりと被害が大きかったビルもあったようだが、少なくとも当院入居フロアは壁も割れず天井も落ちず、当院は、ビルの非常電源で最低限の明かりは確保されていたし、クリニック独自の非常電源で培養エリアの電気の供給は確保されていた。
採卵してから移植・凍結するまでの間の、培養器で培養中の胚の損壊・紛失は1つもなく、現在のところ凍結保存中の受精卵の損壊もなさそうであったことは、当院の日ごろの地震に対する備えが生きたと自負してよい点だと考えている。
当日クリニックにいた方は、ビルの一部の電気はそのままついていたことを記憶していると思うが、これは非常電源が作動していたものである。当院は、ビル自体も自家発電設備を持っているし、培養部など重要エリアに対しては、それとは別に独自の自家発電設備を持っている。
当院ではその後、当院独自の自家発電装置にて電気を供給し培養を継続していた。しばらくすれば停電も解消するだろうと考えていたが、なかなか解消しそうにない。自家発電の燃料タンクは50Lであり、少なくとも6時間に1回の補給が必要だった。スタッフが奔走して何とか翌日までの燃料を確保した。しかし今度は、地震の影響で自家発電設備へのドアが開かなくなり、燃料補給ができないという緊急事態が発生した。事務部スタッフと培養部スタッフで、外の明かりがほとんどない暗い中、ビル5階屋上の柵を乗り越えて、極めて危険な状況で懸命の燃料補給作業を続け、何とか翌朝までの電力を確保し続けた。
しかし、地震翌日には停電復旧の目処および燃料確保の見通しが立たなくなり、培養中の胚を液体窒素に凍結することにした(意外と皆さんには知られていないようだが、胚・卵子・精子の凍結は液体窒素の中に入れれば完了し、電力は使わないので、凍結してしまえば停電しても問題はない)。当院は地震翌日夜には停電から復旧したので、正味数時間は停電状態であったが、冷蔵庫、冷凍庫の状態もほぼ守られたと考えられる。
地震翌日も採卵や診察の予定の患者さんがいた。非常電源で最低限の電力は確保されていたものの、電気がいつまで確保できるか分からなかったし、電子カルテや検査機器は非常電源では動かず、大きな余震が来る可能性も十分あり、不測の事態が生じれば対応不能であることから、当院としてはどうしても採卵はできないという結論に達した。せっかく注射をして採卵当日を迎えた患者さんが来院されてもお断りせざるを得ず、私たちとしても断腸の思いであった。
地震当日に妊娠判定だった患者さんも何人かいた。何とか連絡がついて来院していただいた。エコーも血液検査ができないために尿検査で妊娠判定を行った。残念ながら陰性だった方もいたが、陽性だった方もいて、大変な思いをして来ていただいてよかったと思ったりした。
少し落ち着いたところで、私のバッテリー駆動のノートパソコンが無線データ通信で快適にインターネットにつながることに気づき、当院の診察状況(午前のみ診察中)などについてパソコンおよび携帯ホームページを更新することができた。通常の10倍のアクセスログがあったから、ご覧いただいた方も多かったと思う。
地震翌日は多くの家庭で断水・停電が続いていたため、スタッフがクリニックに集まり、懐中電灯のもとに身を寄せ合い、持ち寄った食べ物、飲み物を分け合った。幸い、クリニックは断水しておらず、ビル内は断熱がよいせいか比較的暖かい状態が続いており、毛布やバスタオルなども豊富にあったし、受付の前にミネラルウォーターもあったため、当時としては、かなり快適な部類に入る環境であった。
その夜、停電から復帰し、翌朝には電子カルテ、予約システムを復旧させることができた。当院はITに強く、電子カルテなどの不具合があってもできるだけ院内で解決できるように努力しているし、ホームページは今では業者とは契約しておらず、5人のスタッフがインターネットにつながるパソコンがあればどこからでも自由に更新できるようになっている。今回の停電でも、電子カルテの業者などは当然連絡がつかなかったが、何とか自力で最低限の診療システムを立て直すことができたのは非常に収穫であった。


幸いにもその後大きなトラブルもなく現在に至っている。当院は東北全域から通院される方がおり、被災したり、交通手段がなく通院できない方も多くいらっしゃるが、4月1日からは午後の診療も開始することができた。

現在の当院は予約に余裕があり、やや閑散としている以外は地震前とほぼ同じ日常を取り戻しつつある。しかし、東北地方の復興はこれからである。
 

まずは間違った知識に惑わされないようにしよう。
たとえば節電について。

電気はためられないので、電気はその時間その時間でリアルタイムに作る。大切なのは、「ピーク時の」節電である。朝の掃除などの活動時間帯から、昼食時と夕食時をピークに、大量の人間が起きて、動いて、食事をしたりしている時間帯である。電気を一律使わないようにするという心がけは、地球環境という点では悪いとは言わないが、夜中に電気を節約しても現状に対しては全く意味がない。例えば、深夜に電気を使うことを「節電に協力していない」と考えるのは考えが浅い。夜9時以降早朝までは、電気は足りているわけだから、節電しても、現状の改善には何の役にも立たないのである。
逆に、夜に一生懸命電気を消して節電した気になっていても、他の人と同じ時間帯にテレビを見ながら電子レンジを使い、冷蔵庫を何度も開閉して夕食の支度をしてしまっては意味がない。早寝早起きは必ずしもピーク時の節電につながらない。また、節電しようとばかりに午後7時ごろのピーク時間帯に風呂に入ってドライアーなどを使おうものなら逆効果である。
むしろ、昼間に使うべき電気は夜に使っておこう。洗濯や乾燥は夜中に行う(朝7時前に仕上がっているようにタイマーをかけておく)、掃除は朝食前か深夜に(可能な限りクイックルワイパーや雑巾で行う)、食器洗い洗浄器もタイマー設定にして深夜に使えば、むしろ下水問題がある仙台市内では節水にもなるので、かえって推奨されることだろう。お風呂には夜遅く入ってドライアーを使う場合は夜遅く使うようにしよう、夕食と暖房のピーク時を避け、少し早めの時間帯にご飯を炊いておけば保温の電力消費を考えてもピーク時の電力を抑える工夫になる。
オイルショックの時は、石油の節約が必要なので、日中深夜問わず節電が必要だったが、今必要なのは、「ピーク時の最大電力の山をならす」ことである。ピーク時に使っていた電力を谷間の時間帯にずらすだけで効果絶大なのである。
 
節電とともに日本国民には、自粛ムードが広がっている。
災害支援には多額の税金が必要である。税金は誰が払うのかといえば、法人税を払う企業であり、消費税、所得税、住民税を払う国民である。国民が消費活動を行い、企業(娯楽も含めて)が潤って法人税を納め、社員に給料を払って所得税・住民税を納め、さらに国民が消費活動を行って消費税を納めることが必要だ。募金や節電が「チリも積もれば」であるのと同様、自粛もチリも積もれば、であることには変わりがない。ただでさえ不況で減っている税収をこれ以上減らしてしまっては、復興の原資は一体どこから降って沸くというのか。
みんなで消費活動を行って消費税を払えばその何%かは国と地方に分配される。企業が潤い、法人税を払い、潤った企業がたくさん給料をちゃんと払えば所得税も発生し、これらの税金が、復興のために役立つのである。
逆に、自粛ムードで経済が冷え込み、倒産が相次げば、法人税は激減、給料が減り、所得税も住民税も減り、消費が冷え込んで消費税も下がれば日本の税収は激減し、復興どころではなくなるのだ。繰り返すが、募金も節電も自粛も、チリも積もれば山となるのである。
大災害に対して自粛・謹慎する気持ちは大切であるが、謹慎と称して消費活動を自粛することは、被災地に対して何の役にも立たないどころか、冷え込んだ日本経済にトドメを刺し、全く逆効果であることを我々は知るべきである。これを、屁理屈と一刀両断し、「自粛しないと被災者に申し訳ない」と批判して感傷にひたるのは自由だが、感傷にひたって自粛ムードで被災者と連帯している気になっても自己満足あるいは偽善でしかなく、むしろ日本経済を低迷させ、税収を減らし、復興の妨げにしかならない。
それでも、いつもどおりの消費行動に出にくい方にお勧めなのが、節電グッズを買うことである。例えば、白熱電球を使っている家庭は、家中の白熱電球を消費電力がLEDライトに買い換えれば消費電力は10分の1になる。「こまめに電灯を消す」よりもはるかに節電になる。古い冷蔵庫やエアコンは消費電力の少ない最新型に買い換えれば大幅に消費電力が下がる。大型冷蔵庫の消費電力は10年前のほぼ半分、エアコンも年々消費電力が減っており古いエアコンの場合設定温度を1~2度下げるよりもはるかに節電になる。そして繰り返しになるが、こういった消費行動こそが日本にとって今一番必要なのである。 どうしても節電・自粛をする場合でも、何が日本の、被災地の役に立ち、何が役に立たないのかを考え、実行することができるのではないか。
 
それと同時に、今、問題になっている原子力発電所について。今のところ仙台に住んでいる限りは、通常通り日常生活を送っていて何か問題が起こる可能性は非常に低い。しかし、日本のエネルギー政策上、少なくとも現段階では、日本の電力を原子力抜きで賄うことはほぼ不可能である。
全てを火力で賄う方法もあるが、日本は資源がなく、石油をはじめとする化石燃料の価格は不安定である。電気料金が、ガソリンのように乱高下したら皆さんの生活は一体どうなるだろうか。中東が日本に石油を売り惜しみしたら日本経済はあっという間に破綻してしまう。こういったことは、エネルギー安全保障上、あり得ない選択枝であるし、火力発電所増加によって増える莫大な二酸化炭素はどうなんだという話もある。
太陽光エネルギーはまだまだ高コストである上、広い土地が必要であり、風力エネルギーは立地問題があり、また、いずれも発電効率はお世辞にもよいとは言えない。また、電気はためられないから、天候に左右されるエネルギーなど、もとより計算には入れられない。節電や計画停電にせよ、いつまでも続けられるものではない。一般水力発電所に関しては、既存事業者がコスト的に開発可能と判断する新規地点が枯渇しているとされる。再生可能エネルギーの活用、というと耳あたりはよいが、かかえる問題は決して少なくない。
闇雲に原発に反対するのも結構だが、じゃあ日本はこれからどうすればよいのか。日本の1人あたりのエネルギー消費量は先進国の中ではダントツトップで少ない。これ以上のエネルギーの節約は、日常生活と日本経済を偽性にしない限り、節電だけで原発は廃止できない。では、これから日本が発展し続けるために、安定して電力を得られるためにはどうしたらよいのか。
私は原発列島日本の現状を憂いている一人であるが、ただ放射能こわい、原発反対だけではなく、私たちは、これを機会に、日本のエネルギー政策、エネルギー安全保障のあり方について真剣に考えなければならない。
原発についての是非はここでは述べないが、おもしろいコラムがあるので、ぜひご覧いただきたい。
http://www.newsweekjapan.jp/newsroom/2011/04/post-213.php


いずれにしても、被災地である東北に住む私たちも、前に進める人はきちんと前に進み、復興への一歩を踏み出そう。スタートは、今それぞれが立っているところから始まるんだと思う。できることから始めてみよう。

被災しなかったり、すぐに立ち直れる人には、それなりの役割があると思う。残された私たちには、明るい未来を作り上げることが必要なんだと思う。あなたに今、できることはなんだろう。
「不妊治療なんてしている場合なんだろうか」そう思う方もいるかも知れない。でも、人間の根源的な欲求の中には、赤ちゃんが欲しいという気持ちがあり、赤ちゃんは誰の気持ちも癒し、元気な産声はきっと東北の未来の力になってくれるはず。それも復興の一助ではないか。

お子様を望まれるすべてのご夫婦に、震災を吹き飛ばすような天使の産声とかわいい赤ちゃんの笑顔がやってきますように。

医長 土信田


1. 一生懸命: 物事を「命懸け」ですること
2. 「一生懸命」の経験、ありますか。あこがれのあの人に告白したときはもう必死だったって?でも「命懸け」だったと胸を張れる人は少ないはず。「一生懸命」は本当に難しい。
3. 働かないアリの話を知っていますか?アリとキリギリスで有名な働き者のアリさんだが、どんなアリの組織でも2割のアリは働かない。これを2:8の法則とかパレードの法則とか言います。働かない2割のアリだけを集めると、そのうち8割は働き出し、逆に働くほうの8割のアリだけを集めると、そのうち2割は働かない。10割のアリが常に働くのが一見理想的だが、余裕が無い組織はいずれ破綻する。2割の余裕を常に持つことで、突発的に増えた仕事にも対応できる余裕を保ち、働くアリが疲れてきて休み始めると、休んでいたアリは働き出して2:8のバランスを維持し、組織全体が疲弊することを防いでいる。これを冗長性と言う。
4. これは私たち一人ひとりにも言えるのでは。
5. 不妊治療も、がんばることはとても大切なんだけど、がんばりすぎてしまって、血眼になって「体にいい生活」をし、真剣に「体作り」をして、どこからか見つけてきたサプリメントにビタミン剤、漢方に鍼にお灸、体を温める腹巻をしてヨガで汗を流し、妊娠にいいことは全部ためしました! なんて、それらの1つ1つを否定するわけではないが、やればいいってもんじゃない。なかなか妊娠しなくて、もうイヤ!って、ヤケクソで全部やめたら翌月妊娠したなんて話は時々聞く。
6. しかし、「じゃあ私も休んだら妊娠するかな」と期待して何か月も治療を休んでも、そうそう思い通りにはいかなかったりもする。
7. どうやら、2:8の法則とは、「2割くらいは休んだほうがいい」というのと同時に、「8割くらいはがんばりましょう」ということも意味するようだ。がんばればいいってもんじゃないが、休めばいいというものでもないらしい。運命の女神様ったら、本当にイジワルである。
8. では、自分は今、どのくらいがんばっているのか。自分の「本当の状態」を過不足なく、偽りなく評価することがいかに難しいか、重要か。
9. 悩みがある時に、自分の気持ちをさらけ出して頼れるかけがえのない友、共に歩むパートナーが、いかに貴重か、重要か。
10. 夫婦の会話、ありますか?今、幸せですか?赤ちゃんはふたりの愛の結晶。あなたは今日、大切なあの人に何をしてあげましたか?
11. 私が好きな、ある映画館のオープニングソングの歌詞にこんなのがあります。「楽しいことは 一人ぼっちじゃできないよ、みんなで泣けば感動100倍~! みんなで笑えば興奮100倍~!」 とてもいい歌なので、ぜひ一度聞いてみて。(「Hippoco Brothers 映画ってたのしーね You Tube」で検索)
12. 天使の産声がご夫婦の幸せを100倍にも1000倍にもする日が、1日も早く来ますように。

婦人科 土信田

世界の人口は現在 68億人、40年後の2050年には90億人まで増加すると言われています。一方日本は、現在の1億2700万人から7000万人まで減ると予想されています。

2010年4月から民主党が政権をとり、大いに期待しましたが、残念ながら、他人の揚げ足取りばかりで、国民を落胆させています。国家は20-30年を見据えた未来図(ビジョン)を明らかにしてグローバル人材の育成とイノベーション(革新)を実行してもらいたいものです。ドバイでは指導者が「世界一をつくると、お金が集まる」という将来を見据えた大胆かつ優れた構想力を発揮しています。

身近なことに話をもどすと、生殖補助医療の助成は原則、年に15万円を2回、合計30万円を5年間です。年間の治療回数や女性年齢(現在平均38-39歳)を考慮すると、5年間に150万円とし、2年間で150万円使うことも可能にした方が現状にあっていると思います。「子ども手当」「高校無償化」「高速道路の無料化」は無策としか言いようのないばら撒き政策です。所得税・法人税全廃、資産課税・VAT(付加価値税)導入、若手の政治家育成、政治家は60歳定年制、自給自足率60%まで引き上げ(現在40%)、福祉の充実(保育所など女性が安心して仕事に従事できるシステム)、世界のライバルと競争できる教育の充実(英語力、IT、ファイナンス)が不可欠です。

東北6県と北海道、東京、神奈川、愛知、大阪、福岡、沖縄の20年後40年後の人口予想をみると、東京、神奈川、愛知はほぼ同じ、沖縄が増加、その他はのきなみ、減少しています。国内にじっとしていないで、世界に飛び出して活路を見出す必要があるのではないでしょうか?

理事長 京野

こんにちは!医師部の戸屋真由美です。
もうあっという間に8月、暑い日々が続いていますね。みなさん夏バテは大丈夫ですか?私は、食欲もなくなるこの時期におすすめの山形の‘だし’を紹介します♪
‘だし’て何?と思われる方もいるかもしれません。出汁(だし)でも山車(だし)でもありません。今回、皆さんに紹介するのは山形県民、夏の定番と言われる郷土料理の‘だし’です。山形では、野菜を細かく刻み醤油ベースで味を調えた郷土料理を「だし」と呼びます。ごはん・冷やっこ・麺類などの薬味として、様々な料理の味を引き立たせることから、「昆布だし」「かつおだし」などの意味合いと相まり「だし」と呼ばれるようになったと言われます。


作り方
1.きゅうり、茄子、みょうがなどそれぞれ1本ずつ、包丁で細かく3-5mmくらいに切ります。
2.大葉(3枚くらい)は包丁でみじん切りに。
3.「1」「2」をザル入れ、たっぷりの水にさらしてアクを抜きます。かなりアクが出るので、水が濁ったらすぐに取り換えてください。
4.アクが出なくなってきたらザルを水からあげて30分ほど置き、よく水切りをしたらボウルに移します。
5.めんつゆ...大さじ2~3、しょうゆ...大さじ2
 (このみで 酢...大さじ2 なっとう昆布...大さじ2~3)
6.「4」に「5」を加えて3時間ほど冷蔵庫で寝かせたらできあがりです。
ネバネバ感を出したい時は、"なっとう昆布"や"オクラ"を入れて、また、唐辛子を加えて辛くしたりといろいろバリエーションがあります。また味付けも様々で醤油だけだったり、さっぱり感を出したい時はポン酢を加えたりします。ご飯にかけて食べるのが一般的ですが、おすすめは夏バテ予防のタンパク質、ビタミンB1を含むお豆腐や納豆とあわせることです。冷奴にのせたり、納豆とよーく混ぜてもおいしいです。よければ皆さんの夏レシピに加えてみてください

戸屋真由美

婦人科の土信田です。


当院は、1995年7月に宮城県古川市(当時;現 宮城県大崎市)に開院してもうすぐ15年、2007年3月に仙台に移転してちょうど3周年を迎えます。移転・開院以来、ご来院いただいた患者さんも6500余となりました。いつもご来院いただいている方、ホームページをご愛読いただいている方に感謝申し上げます。

このコーナーは毎月1回末日までに私が、「つぶやき」データを担当スタッフから受け取り、アップロードするようにしており、月末が近づくと、「早く書いてくださいね」などと催促してしまうのですが、いざ自分が書く段になると、下書きだけは8000字以上になったのに、どうもまとまらず、締め切りから10日以上過ぎてしまいました。世の中には用意周到に物事を運べる計画的な人と、直前にならないとやる気が沸かない人といますが、私はどうやら後者のようです。これ以上遅くなると、秘書の○○さんに、「先生まだ書いていないんですか?」と叱られてしまいますので、急いで書き上げるぞ!(笑)



さて、今日は少し話を大きくして、日本の医療費の仕組みについてつぶやいてみたいと思います。

まず健康保険は、大きく分けて「組合管掌健康保険」「全国健康保険協会管掌健康保険(旧:政府管掌健康保険)」「共済組合」「国民健康保険」などがあります。

社員が700人以上いるなど一定の基準を満たした大企業などですと独自の健康保険組合を持ち、保険料はやや高めのこともありますが、健康診断や人間ドックの補助など独自のきめ細かいサービスが可能です。保険料は、給料の○%という形で徴収されますが、保険料率も健康保険組合が独自に設定できます(多くの場合、全国健康保険協会管掌健康保険よりも保険料率が低い)。

共済組合も、自治体が独自に保険料を設定しています。

一方、全国健康保険協会管掌健康保険は保険料率は都道府県ごと一律で、給料の○%という形は組合管掌健康保険と同じです。ちなみに、京野アートクリニックは、職員が50名程度ですので、当院のスタッフは全国健康保険協会 宮城支部に加入しています。

国民健康保険は少し算出方法は違いますが、所得に応じた保険料となっている点では同じです。

日本国民は、いずれにしても健康保険に加入することが義務付けられており、所得に応じた保険料を毎月支払うかわりに、自己負担額は30%でよく、残りの70%は健康保険組合から医療機関に支払われるという仕組みになっているのです。



さて、ところで、よく予算の時期になると、テレビ特集で、「日本の医療費は・・・」とか、「社会保障費は・・・」ということを聞くと思います。自己負担30%の残りの70%は健康保険組合が負担するはずなのに、なぜ、予算審議で医療費の話が出てくるのでしょうか。

実は、組合管掌健康保険は、独自に保険料率を決められるので、収支によって保険料率やサービスの内容を変えるなどして、独立採算で運営しています。大企業が中心の組合管掌健康保険では高額所得者も多く、保険料率そのものは低くても、1人あたりが支払っており保険料の金額そのものはそれなりの金額となっており、なんとか独立採算でやっていくことができます。

一方、全国健康保険協会管掌健康保険や国民健康保険は中小企業や自営業者が多いため、組合管掌健康保険と比べて高額所得者が少ないため、保険料率が同じだったとしても1人あたりが支払っている保険料の金額そのものは低くなります。実際には保険料率が組合管掌健康保険より多少高めに設定されてはいるのですが、それでも不足する分に対して、公的補助が投入されます。また、共済組合には、支持母体が国か地方かによって、それぞれ国あるいは地方から補助が出ることになります。このように、独立採算でやっていける組合には自助努力を促しつつ、必要な場所には補助を出すといったメリハリの効いた仕組みは他国には真似できない、日本の誇れる保険の真髄となっているのです。

以上まとめると、実際にかかる国民医療費(国民が治療費のために使うお金)は年間約34兆円で、このうち患者窓口負担が4.8兆円(14%)、毎月の保険料が16.8兆円(49%)[労使折半]、国からの補助が8.4兆円(25%)、地方からの補助が4.1兆円(12%)となっています。(患者窓口負担が30%でないのは、1ヶ月の間に保険診療で一定額以上の支払いがあると、大幅な補助がおりること、乳児、老人医療、難病の方などは窓口負担が少ない(あるいは、ない)ことが要因です。また、この金額には、自費の不妊治療・歯科治療や健康診断、人間ドックなどは含まれません) 医療費の公的補助が12.5兆円というと、高いなという印象をお持ちになるかも知れませんが、国内総生産(GDP)に対する医療費の割合は、先進諸国の中で日本は最安水準となっています。

このように、日本の医療は、コストは世界で最も安い水準であり、平均寿命が世界一であることからも世界最高水準の良質な医療を提供していることになり、実際に負担した保険料が異なっても平等かつ優れた医療サービスを受けられるようになっている点と、皆保険制度であり收入が高い人が保険を脱退できないようになっている点も含め、世界的にも非常に高い評価を受けています。たとえば、カナダの非営利調査機関「コンファレンス・ボード・オブ・カナダ」が、先進国の医療制度ランキングを発表し、今年のランキングは日本は16カ国中で1位に、世界保健機構(WHO)の「健康達成度」調査(2000年)でも、平均寿命や費用負担の公平性などから日本は世界1位と評価されています。

よく、「医療はサービス業か」ということが話題になりますが、果たしてどうでしょうか。日本の保険診療においては、実際に患者さんが負担しているのは、窓口負担分+保険料の半額=40%未満であり、残りの半分程度は企業等と補助金で賄われているので、さまざまな制約を受けますから、少なくとも保険診療分に関しては、医療は純粋なサービス業とは少し違う、ということになると私は思います。

これだけの不況の中で、保険料率のアップも難しく、国や地方の財政も厳しい中で医療費への補助の増額は難しい状況で、がん等の先進医療や難病の方など、もっともっと医療費が必要なのに十分な補助が受けられていない方も多数いる中、不妊治療に保険適応がどれだけ拡大になるのかは不透明な部分もありますが、少子化の時代でもあり、検査、注射、診察などの保険適応の範囲が拡大してくるとよいですね。

 

婦人科 土信田


新年明けましておめでとうございます。

今回は「生」と関連の深い「食」と「性」そして少し格調高く「理想の国」についてつぶやいてみたいと思います。どれも大変興味深いタイトルと思います。

「性」に関しては2005年12月9日英国のコンドームメーカー「デユレックス」が発表した世界41カ国、31万7000人を対象とした大規模な「性と健康に関する意識調査」を紹介します。日本の年間平均セックス回数が45回で、世界平均の103回を大きく下回り、世界トップのギリシャの約3分の1という驚くべき数字です。ちなみに上位はギリシャ138回、クロアチア 134回、セル・モン 128回、ブルガリア 127回、チェコ 120回、フランス 120回、イギリス 118回、オランダ 115回、ポーランド 115回、米国 113回と続き、下位は日本 45回、インド 75回、ベトナム 87回、スウエーデン 92回、中国 96回、ノルウエー 98回となっています。2001、2003、2004年の調査でも日本はブッチギリの最下位でした。これは何を意味するのでしょうか?日本人はあきっぽくって淡白で持続しない?日々の診療で感じるのは勃起障害や腟内射精障害の増加ですが、この原因は男性の過度なストレスやきつい労働によるものと推察されます。江戸時代など比較的ゆとりのある時代は「浮世絵」など艶っぽい分化もあるのだから。。。もちろん数だけでなく、質もあるのと思うのですが。。。食生活(草食系)も関係しているのでしょうか?

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「食」には特に思い入れが深く、ラーメン・日本蕎麦・和食・中華料理・イタリア料理・フランス料理・タイ料理・ベトナム料理など目がありません。米国の「ハンバーガー」も気に入っています。それに伴う「飲」についてもビール・日本酒・焼酎・泡盛・ウイスキー・ワイン・ウオッカ・ジンなんでも好きです。食いしん坊なので飢餓に対して人一倍心配症です。その食品・穀物自給率に触れたいと思います。

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食料自給率(2003)はオーストラリア 237%、カナダ 143%、アメリカ 128%、フランス 122%。。。日本は40%。穀物自給率(2003)はオーストラリア 333%、フランス173%、カナダ146%、ハンガリー141%、米国 132%。。。日本はと言うと27%、ポルトガル 27%、オランダ25%、アイスランド0%と下から4番目です。米・さつまいもに限っては100%以上です。都道府県別にみると北海道 195%、秋田県 174%、山形県 132%、青森県 118%、岩手県105%、宮城県は79%と9位でした。ワーストは東京1%、大阪府2%、神奈川3%、埼玉11%、愛知県13%でした。食料に関しては東北に住んでいる限り大丈夫と言えます。「スローフード」とう言う言葉が浸透してきていますが、生きている限り、季節を感じ、地域の特産品をいただき、食文化を楽しみたいものです。小泉武夫さんの大ファンでもあリます。

日本では食料もですが、エネルギーも石油依存度が52%(フランス35%)とずば抜けて高く、原子力エネルギー(エネルギー構成に占める原子力の割合:日本16%・フランス40%)が低い傾向にあります。地球温暖化や大気汚染の問題を考えれば、リスクはありますが、自ずと現実的な選択を迫られると思うのですが。。。

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12月にフランスを訪れてからは文章に頻繁にでてくるようにフランス「かぶれ」状態です。現存する「国」として食料・エネルギー・セックス・少子化対策・移住の受け入れ(労働力確保)・芸術の都・飛行機からみた規制された景観のすばらしさをみるにつけ「フランス」が極めて賢い・成熟した「国」であることを再認識しました。

最後に理想的な「国」を紹介します。誰もが幸せになる「1日3時間しか働かない国」(シルヴァーノ・アゴスティ)・秘境のユートピア「キルギシア」です。1日3時間以上働く人はいない。残りの時間は自分自身のために使う。政治家はボランティア。学校は「人生の谷」と呼ばれ、勉強がなく学びがある。18歳を迎えると1軒の家が贈られる。刑務所はなく、警察官もいない。武器の墓場がある。誰かと愛し合いたいと思ったら、みんなにそれがわかるように、胸に小さな青い花を飾る。各家庭には菜園があり、お年寄りが耕す。お年寄りは「人生のマエストロ」と呼ばれる...

皆さん如何でしたか?

男性不妊外来がスタートして2年が経過しました。皆様のサポートもあり、2009年3月末で男性新患数は2215名となりました。前回のつぶやきでは男性不妊症は不妊カップルの50%に存在するといわれつつ、治療にくるのはいつも女性ばかりで男性は精子の提供ばかりとつぶやきました。(詳しくは前回の小生のつぶやきをご覧下さい。)

しかし最近ではかなり様相が変わってきました。男性から自分は大丈夫かと心配されて受診されてくる方が増えてきました。また積極的に治療を希望される方も増えてきました。昨年は東京の恵比寿に男性不妊専門クリニックが日本で初めて開院し、テレビ番組で紹介されました。男性不妊は他人ごとではないという認識が少しずつ浸透しているようです。

男性不妊の有無は精液検査のみでは判断できません。最もまずいのは1回の精液検査結果で異常なし或はまあまあですと言われて奥様のみ延々と排卵日にタイミングを合わせるために通院されているケースです。精液検査は変動があることから代表値とは限らず1回の検査で判断はできません。また精液検査は精子の集団の成績をみているだけで、妊娠を成立させうる高品質の精子の有無はわからないのです。

例えれば小学校の生徒さんをグラウンドで走らせてみて半分以上が運動能力ありと判断されてもそのなかにフルマラソンを走破できる生徒さんがいなければ自然妊娠されませんし、ハーフマラソンを走破できる生徒さんがいなければ人工授精でも妊娠に至らないのです。この高品質の精子の有無は体外受精の成績にも影響しうると考えられていますが、精液検査のみで異常なしという結果説明のために男性側の治療機会が損なわれているケースもあります。

そもそも男性不妊などと診断されることは男性にとっては不本意で面子にもかかわりかねないので、異常なしと診断されることを男性諸氏は期待されて外来受診されています。妊娠出産は女性が主役です。しかしそれを支えるのは男性諸氏です。実は正常男性と不妊男性の線引きは意外と難しいことが少なくありません。男性といえども加齢の影響は避けられず、さらに喫煙、肥満、感染症、精索静脈瘤、ホルモン異常、その他生活習慣、職業因子や環境因子などにより妊娠させる力が低下している可能性があります。例えば2人目の妊娠がしにくい場合、自然妊娠の実績があるため男性側には問題ないと考えられる方が多いのですが、続発性不妊の原因の80%が男性側で精索静脈瘤であるとの報告もあります。

男性不妊治療には先に述べたような精索静脈瘤の手術、ホルモン治療、漢方療法、抗酸化療法、生活指導などを使い分けして進めます。これらの治療の有効性についての実証も進んでいます。女性の不妊治療との大きな違いは男性の治療には比較的長期間を有する事です。精子形成はヒトでは75日を必要とするため、治療の効果を得るためには最低3ヶ月以上が必要です。しかし女性の不妊治療と違って排卵周期がないので、月1回程度の通院で十分治療を継続できます。このような女性側と男性側の治療の性質の違いのために、婦人科では現在の精液所見を参考に次の排卵周期での妊娠を目標とするのに対し、泌尿器科では男性因子の改善を目指して女性側の治療の負担の軽減を目指します。検査においても女性側は痛みや精神的に負担の大きい検査が多いのに対して男性側は痛みを伴う検査は少ないのが特徴です。しかしタイミング法(排卵日に夫婦生活を指示される治療法)や人工授精や体外受精などで精子の提供を指示されることは男性にとっては精神的な苦痛を伴うこともあり、やはり男性の治療やケアに精通している泌尿器科の役割は重要です。

不妊治療の目的は妊娠の成立であり、不妊原因を特定して責任の所在を明らかにすることではありません。しかし不妊原因が特定されないことによって苦しんでおられる方も多くいらっしゃいます。そのあたりの患者さんの気持ちを汲み取りつつ有効な診療をしていくにはやはり考え方や育った土壌が異なるとはいえ産婦人科と泌尿器科の連携が重要となってくるのです。

だいぶ長くつぶやきましたのでこの辺で今回は終わりにして、次回は、(たけしの本当は恐い家庭の医学ではありませんが) 本当はちょっと恐い男性不妊症の話をつぶやきたいと思います。長い間おつきあいいただき大変ありがとうございました。

泌尿器科 菅藤哲


婦人科の土信田です。

当院では、お子さんが欲しいとのことで患者さんが受診されると、最初の1ヶ月で、ホルモン検査、子宮卵管造影、ヒューナー検査、排卵確認、精液検査など一通りの検査をすませてしまいます。その後、諸検査で特に異常がない場合は、(不妊期間や年齢などにもよりますが、多くの場合は)まずタイミング法から治療が始まります。今日は、その「タイミング法」について書いてみたいと思います。

タイミング指導というのは、自然なようでいて自然ではありません。

確かに、妊娠の仕組みそのものは自然なのですが、もともと性生活というのは、女性が排卵日を男性に指示して行うようなものではなく、夫婦関係という点では不自然極まりない妊娠方法だと思うのです。

治療上ではあまり重要視されませんが、男性にとっては、この「タイミング指導」はストレスとなることがも少なくありません。排卵日付近になると夕食にはスタミナ料理が出され、あるいは、ドリンク剤などを用意されて「あなたがんばって」などと励まされるということが積み重なってきたりすると、なんだか種馬になったような気分で、最初はよくても、徐々にプレッシャーが大きくなることが多く、そうなると徐々に夫婦関係はギクシャクするようになってきます。

一方、妻は、なかなか妊娠できない焦りから、「排卵日ドンピシャリにタイミングを合わせなければならないのではないか」という強迫観念にかられ、毎日排卵検査薬を使ってみたり、夫が仕事で排卵日に帰りが遅いと、「仕事と子供とどっちが大事なの」などと言ってしまったり、そこまで言わないまでも、排卵日に夫が帰宅できないと「大切なチャンスを逃してしまった」と嘆くようになったりします。

そうなると男性は完全に萎縮してしまい、妻ががんばればがんばるほど男性は逃げ腰となり、排卵日付近になっても、「忙しい」「疲れた」などと、徐々に不妊治療に非協力的になってきたりします。

この状態を「排卵日帰宅恐怖症」といいます。ご夫婦関係は、ご夫婦の数だけスタイルがありますが、似たようなことが身に覚えがあるご夫婦も多いことでしょう。

「旦那はアタシの気持ちを分かってくれない」と嘆く奥様方、男心も意外と複雑なのです。不妊治療においては、女性の治療に、あるいは女性の排卵に男性が協力する、というのではなく、2人の子供を作るために、2人で協力し合う、というお気持ちを、どうかお忘れなく。


閑話休題。

この「タイミング法」「タイミング指導」という言葉は実によくないと思います。なぜかと言うと、「不妊専門クリニックに行って検査で異常がなかったので、タイミング法から始めた」というと、いかにも、『体の異常はどこにもなく、きっと夫婦生活のタイミングがずれていて今まで妊娠しなかったんだろう』、というような印象を持ってしまうからです。

しかし、不妊期間が2年以上の場合、何十回とあった排卵のチャンスに対して、ひたすらタイミングがズレ続けていたという可能性はどれだけあるでしょうか。

精子は女性の体の中で2~3日は生きていますし、卵子も排卵後24時間くらいは受精の可能性がありますから、それほど厳密にドンピシャリ排卵日に性生活を持たなくても十分妊娠可能で、排卵日の数日前から、2~3日おきに3回程度、性生活を持てば十分毎月タイミングは合うわけです。このように考えると、何年ものの間、タイミングがズレ続けていたという可能性は、おそらくほとんどないでしょう。

実際、不妊治療で生まれるお子さんが年間3~4万人であるのに対して、望まぬ妊娠による人工妊娠中絶が年間30~40万件あることからも、人間がいかに妊娠しやすい動物であるかということが分かります。不妊症でない男女が排卵日付近で性生活を持つと、20~30%程度妊娠すると言われています。しかし、不妊期間が2年以上のカップルが排卵日付近でタイミングを合わせても、妊娠する可能性は1ヶ月あたり2~3%程度しかありません。つまり、不妊期間が長い場合は、たとえタイミングがきちんと合っていたとしても、不妊症でないカップルの10分の1しか妊娠の可能性がないわけですから、不妊期間が長いカップルには、(検査で原因は判明するかどうかにかかわらず)必ず何か原因があると考えるのが自然なのです。

検査で異常が見つかると、患者さんはたいてい暗い顔をされます。また、検査結果が異常なしであれば患者さんは「よかった」と喜びます。しかし、不妊期間が長いカップルには、検査で分かるかどうかにかかわらず、必ず何か原因があると考えざるを得ないのですから、むしろ異常は見つかったほうがよい、とすら言えるかもしれません。

通常の検査で分かる不妊原因は、全原因の半数程度と言われています。男性因子(精液)、卵巣機能、卵管、子宮(筋腫やポリープ)など検査で分かる原因は多種多様です。一方、検査では分からないが不妊原因の大きな割合を占めていると考えられているものは、卵子が卵管に捕捉されない(ピックアップ障害)、卵子と精子が出会っても受精しない(受精障害)、受精卵の質(卵巣年齢など)などが考えられています。

つまり、一通りの検査で異常がなかった方の真の原因は、ピックアップ障害、受精障害、受精卵の質のいずれかである可能性が高い、ということになるのです。

それでも、奥様が30代前半までの方で、なおかつ不妊期間が1年程度の場合は、半年間程度は自然にタイミングを合わせていただくことも多いですが、不妊期間が2年以上で原因不明の場合は、通常の検査では分からない範囲(卵子の卵管へのピックアップ障害、受精障害、卵子や精子の質)のどれかが真の原因である可能性が高いため、ただタイミング指導をしただけで妊娠される可能性は少なく、特に年齢が35歳以上の場合は、早め、早めの治療計画を立てることが必要となります。

もちろん、ステップアップを急げばよいというものではありませんが、皆さんがほとんど重要視されない、「不妊期間」が、どれほど重要であるか、お分かりいただければと思います。

実際どのように治療を進めていくかは、患者さんによっても異なります。当院では、常に最適と思われる治療方針をご提案しますが、何かご不明な点は、いつでもご相談ください。

1日も早い妊娠が一番の心のケアとなります。その日を信じて、いっしょにがんばりましょう。

婦人科 土信田雅一


婦人科の土信田です。今日は少しテーマは大きいのですが、妊娠とストレスについて語ってみたいと思います。

通常、結婚しているカップルが子供を望めば、1年以内に80%が、2年以内に90%が妊娠すると言われています。約10組に1組が不妊で悩んでおり、日本で不妊治療を受けている夫婦は、約50万組とも200万組とも言われています。

妊娠を希望するのだがなかなか妊娠しない、と婦人科を初診すると、まずは色々な検査が行われます。ホルモン検査、子宮卵管造影、卵胞チェック、フーナー検査、排卵確認と黄体期検査、男性は精液検査があります。そこで何か原因が見つかれば原因に応じた治療を、原因がはっきりしない場合は、タイミング法から少しずつステップアップしていくことになります。数ヶ月くらいで妊娠していただけるとよいのですが、半年、1年、あるいはそれ以上かかってしまうことも少なくなく、時を経るごとに色々なストレスにさらされていくことになります。

ストレスが原因で月経不順となってしまうこともありますし、できるだけストレスのない毎日を送ることはとても大切なことです。では、ストレスをためないためにはどうしたらよいのでしょうか。 ストレスをためないためには、まず、あまり自分であれこれ考えすぎないことが大切です。

「考えれば考えるほどプラス思考になる」という人はあまりいないわけで、たいがいは、考えれば考えるほどマイナスのことばかりを考えてしまいます。マイナス思考を毎日上書きしていくサイクルに入ってしまうと、先の見えない不安がふくらんできてしまいます。この状態は非常につらいと思います。 

一人で家にいると色々と考えてしまう場合は、ジムに通ってみる、趣味に没頭してみる、仕事をしていない方であればパートの仕事を始めてみる、ボランティア活動を始めてみるなど、少し世界を広げてみるとよいと思います。実際には次の治療で妊娠するかも知れないわけですし、うまくいかなかったら、その時に考えればいい、と割り切って、あまり深く考えないようにすることも時には重要です。少し長い目で治療を捉えてもよいかもしれません。

次に、不妊に関する知識をもう少し持ってみましょう。

中には、詳しすぎるくらい詳しい方もいるのですが、妊娠について、不妊について、本当にほとんど何も知らない患者さんも少なくありません。知らないことは不安につながり、不安は恐怖を生みます。もっと、不妊について、生まれてくる赤ちゃんについて、知ってください。

当院では、2種類(一般不妊、体外受精)のセミナーも無料で実施していますし、待合室で解説DVDも流しています。また、たまごクラブなどの雑誌や、不妊解説書なども分かりやすいものが本屋さんに行けばたくさん売っています。何でもよいので、まずは一通りの知識は身に付けてみましょう。もちろん、説明で分からないことがあれば、1つ1つ説明しますので、担当医に何なりとご質問ください。知る手段はたくさんあります。自分の状態、行っている治療などについて、正確に理解することはとても大切なことだと思います。

あなたには自分のどんな気持ちもさらけ出して相談できる、信頼できる友、医師、医療スタッフはいますか?自分が不妊クリニックに通っているということを、何人の友達が知っていますか?わざわざ多くの人に言うようなことではないかも知れませんが、自分の気持ちをためこまず、誰かに話して分かってもらうということはとても大切なことです。これをカタルシスといいます。当院には医師6人とカウンセラーが常勤しています。私たちは、皆さんが色々な思いで通院されていることをよく知っていますから、思ったことがあれば、何でもお話しください。

がんばりすぎると疲れてしまいます。治療に対しては私たちがしっかり考えますので、あまりがんばりすぎないで、少し肩の力を抜いてみましょう。休みすぎはよくありませんが、2~3ヶ月治療を休んでみることも、時には大切です(でも急に来なくなると心配なので、できれば担当医に相談してください)。妊娠したあとのことを色々と想像してみることもよいかも知れません。プラスの考えは幸せを呼ぶと思います。

そして、最大の心のケア、それは1日も早く妊娠することです。もちろん、医学には限界もありますが、1日でも早く妊娠していただけるように、私たちは日々努力しています。

やまない雨はない、明けない夜はない、いつかきっと良き日がやってきます。その日が来ることを信じて、いっしょにがんばりましょう。
 

婦人科医師 土信田


2007年5月より男性不妊症外来がスタートしました。男性不妊症は不妊カップルの50%に存在すると当院のホームページでも紹介されておりますが、本当なのでしょうか?そう言われても治療を受けているのはいつも大体女性ばかりです。男性はいつも精液の提供を言いつけられるのみです。先日米国での学会のついでに訪問した友人宅の白人女性は"私に言わせてもらえば不妊症の原因は100%男性よ!女性は無実よ!?"と断言されておりました。

デンマークのスキャケベック先生(男性不妊症では有名な大先生)が1992年に男性の精子はこの50年で半減したという報告をして世界中を驚かせました。この問題は日本でも検証されておりますが、男性の精子は減ってしまったのでしょうか?発展途上国の多くは人口増加で困っているのに先進国の男性のみ精子は減少しているのでしょうか?スキャケベック先生は環境ホルモン(内分泌撹乱物質)への暴露が精子の現象の原因ではないかと唱えております。

環境ホルモンは日本でもかつてブレイクしたことばで、その後厚労省が中心となって検証した結果、成人にとっては問題となるレベルではないと結論しました。しかし胎児への影響の有無については調査されておりません。性腺(卵巣や精巣)の発生を含め、多くの器官は妊娠初期に形成されますが、この時期は成人にとって問題にならないレベルでも影響がでる可能性はあります。

昨今の報告によると憂慮すべきは精子の減少のみではなく、尿道下裂という尿の出口の先天奇形や精巣癌も増加してきているそうで、原因として環境ホルモンの関与の可能性が疑われております。精巣癌は20?40代に好発する悪性腫瘍ですが、ヨーロッパと北米で独立に行われた調査結果で、精巣癌の患者さんの生まれた年で人口あたりの発生頻度をプロットしてグラフを作ると、世界恐慌から第2次世界大戦まで減り続けているのに、終戦後は反転し現在に至るまで上昇を続けているらしいのです。これは胎児期の環境がその数十年後の癌の発生に関与しうることを示しています。

環境ホルモンとは工業、農業などの産業によって合成される化学物質で、プラスチックの原料であるビスフェノールAやダイオキシン、PCB、DDTなどの他にも潜在的に多くの物質があると疑われております。世界恐慌時にこれらの物質による環境の汚染が減少し、高度成長期に汚染が増加してきていると考えれば、先に挙げたデータの解釈は可能です。とすれば消費に依存した経済からの脱却、ひとりひとりの利己的な生活からの脱却による環境の改善がなければ先進国の人口はこのまま減少を続けるかもしれません。しかしむしろ現在中国、インドなどアジア諸国が世界の工場として産業、経済が急成長してきており、とするとこれらの国々でいずれ人口増加が反転する可能性があるとも考えられます。

ところで妊娠するとつわりが生じることが一般的ですが、つわりは何のために生じるのでしょうか?この言い方ですとつわりは合目的な現象のようですが、もしかしたら妊娠初期に胎児への外来性物質による不用な暴露を減らす目的があるのかもしれません。人間以外の種でつわりがあるか定かではなく、下等動物に比較して生殖能力が低下した高等動物が獲得した子孫の防御機構と想像することも可能です。なぜならば環境ホルモンのみならず自然界にはホルモン類似物質はいくらでも含まれているからです。例えばザクロには女性ホルモンが含まれており古い時代には避妊薬として用いられていたそうですし、豆に含まれているイソフラボンは女性ホルモン類似作用があり、豆を食べる日本人には前立腺癌が少ないとも言われております。外国でクローバーの牧場に羊の群れを投入したところ、クローバーを食べた羊の雄がクローバーに含まれる女性ホルモン類似物質により不妊症になり、クローバーが全滅を免れたという実話もあります。

さてさて、それでは男性不妊症は定めであり治らないのか??ご安心ください。そのために臨床医、専門医は日々奮闘しております。すでに大分つぶやきましたので、次回のつぶやきの機会でどのように奮闘しているか、産婦人科の先生方にお叱りを受けない程度にご紹介したいと思います。最後までおつきあい頂き、大変ありがとうございました。

泌尿器科医 菅藤

はじめまして、医師の戸屋真由美です。2006年10月から勤務させて頂いております。めっきり寒くなった今日この頃、あったかいものがおいしい季節になりましたね。私は、宮城県のお隣の山形県山形市に在住しております。山形では秋になると河原で芋煮会をするのが恒例の行事です。もちろん芋煮は、お家のご飯にも頻繁に登場します。今回は、山形の芋煮について紹介させて頂きます。宮城県と大きく違うのは、たっぷりの牛肉が入り醤油味という点です。

■レシピ(山形風・内陸村山地方)5~6人分
・牛肉 600グラム 1人分100グラム強で 少し脂身の多いところを!
・里芋 洗い里芋で1.5キロ 普通は切らずに丸のまま 巨大な芋はカットする
・こんにゃく 2枚 板こんにゃくを手でちぎって
・味付け 醤油 日本酒 砂糖 あくまでも砂糖は大さじ1以下
・きのこ しめじ、舞茸 3~4パック
・ネギ 3本 いくら多くても良い 大きめに斜めにザクザク切り

まず大鍋で牛肉を炒め、日本酒、醤油などで軽く下味を付けて、とりわけておく。その大鍋に水を張り、洗っておいた里芋、こんにゃくを入れ、ほんの少し醤油を入れて下味を付けつつ煮る。沸騰するまで・沸騰してからも、白い泡のアクが出るので掬って捨てる。

このときの水の量は、多め!芋が柔らかくなったら、牛肉を鍋に戻し入れ、砂糖大さじ1以下(甘くない方がおいしいです)、日本酒1カップくらい、醤油は適宜、味付けする。味が決まったら、きのこを惜しまずたくさん入れる。

全ての具に味がしみたら、最後にネギを大量に載せ、フタをしてネギに火が通ったら出来上がり!思う存分食べてから「残り汁に」うどんを入れて食べると、良い〆になります。そして冷凍うどんだとコシがあって美味しいです。びっくりするかもしれませんが、個人的におすすめなのがカレーのルーを加えてカレーうどんにすることです!!おそば屋さんのカレーうどんという感じでボリューム満点です。ぜひ山形風芋煮を試してみてください(^^)。

医師:戸屋

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