京野アートクリニック スタッフブログ

仙台と高輪にある不妊治療専門クリニック「京野アートクリニック」スタッフブログです。一般不妊治療では妊娠が難しい方のために、人工授精、男性不妊治療、体外受精や精巣内精子を使った顕微授精等、高度生殖補助医療の専門クリニックです。

カテゴリ: カウンセラー

アルコール、カフェイン、煙草の副流煙、ストレス、夜更かし・・・など妊娠を願い始めると、今まで普通に日常生活の中に存在していたものが危険なものに見えてきます。
インターネットで検索するといろいろな意見が出てきて、何を信じてよいのかわからなくなりますね。
一般的に妊娠を目指す生活は、禁欲的な方が良いと捉えられがちです。
日本人は特にその傾向が顕著だと言われています。
普段は論理的な思考を好んでいても、妊娠を目の前にすると非科学的な考えに支配されやすくなります。
もちろん、それももっともだと思います。
妊娠というのは、論理ではなく自然な領域にあるものですよね。
その気持ちも大切にしながら快適な妊活を送っていただきたいと考えています。
やみくもに怖がる必要はありません。適切に考えていきましょう。
 
まず最初に、このような繊細なことを気になさる方は、ご自身ではタバコは吸われないと思います。
タバコはどなたもぜひお止めいただきたいですね。
自分では吸っていなくても、周りの喫煙者の副流煙の問題はどこまで管理できるか難しいですが、ご主人方にはご協力いただきたいと思います。
 
次にアルコールについてですが、アルコールが赤ちゃんに直接的に影響するのは、着床後です。
体外受精による妊娠であれば、採卵だけの周期はお酒を飲んでも赤ちゃんに影響はありません。
受精卵が子宮の内膜に密着してからが問題なので、胚移植の少し前から控えれば良いと考える方法もあります。タイミングや人工授精の周期であれば、着床前なら問題ないと考えても良いかもしれません。
受精卵は、受精してから5,6日後に着床すると考えられます。
楽観的に考えると、それまでは飲み会に参加してもOKです。飲み過ぎは控えましょう。
 
カフェインについてもいろいろな考え方があり、難しい問題です。
一切摂りたくない方は、お茶やコーヒーを飲まない選択もあります。少しは飲んでもよいかなという方は、1日に2杯までにする、というような対処法もあります。
また、カフェインは睡眠とも関わりがありますね。
夜に飲んでも眠れる、という方はそのままで良いと思いますし、寝つきが悪いという方は午後3時以降のカフェインは控えるようにしてみてください。
ハーブティー、麦茶、ルイボスティー等、ノンカフェインの飲み物もいろいろあります。
カフェでもデカフェのコーヒー・紅茶も登場しているようですね。
少し考えただけでも、妊娠を視野に入れると日常の中に心配ごとがたくさん見つかります。
おそらく皆さまそれぞれいろいろなご不安を抱えていらっしゃると思います。
ご自分の気持ちはどこに合わせておくと落ち着くのか、ということを探しておくことは大切です。
カウンセリングでは、皆さまそれぞれのライフスタイルに合わせた「気持ちの落ち着くポジション」を一緒に考えていきます。
お気軽にお話ししにいらしてください。お待ちしております。

生殖心理カウンセラー 菅谷

こんにちは。生殖心理カウンセラーの菅谷典恵です。

12月に入るとお聞きすることが多くなる話題のひとつに、「年賀状」があります。そうです、年賀状の写真が問題なのです。最近はSNSに押され気味ですが、考えるとブルーな気分になる方はいらっしゃるでしょう。
「周りの友人の写真には子供が増えていく、それなのに私は進んでいない気がします。1年前の今頃も『来年は妊娠しているぞ~!』と気合を入れたけれど、1年経っても同じことを思う私はどうしたら良いのでしょう。」
そんなこともお聞きします。
 年賀状は確かに何かを突き付けられるようで、辛い存在にもなりえます。誰にでも愚痴をこぼせる内容ではないので、家でご主人にお話しされることもあるでしょう。しかし、この手の話題はご夫婦間で共有しにくいものなのです。
 女性より、男性の方が何かと比較して考えることが少ないものなのです。したがって、
「そんなこと言ったって、人はひとだから仕方がないでしょう。」
と言われて終わり、という結末を迎えることもあると思います。男性と女性は考え方も違う部分があるので、こうしたやり取りになるのもある程度仕方がないこともあります。「ほかの人との比較の問題は、男女間では共有しにくい」という認識を持った方が楽になれるかもしれません。
「私だったら、年賀状に子供の写真は載せません。」
とおっしゃる方も多いです。確かに、傷つく経験はほかの人にもしてもらいたくないですよね。しかし、世の中にはいろいろな考え方があります。写真を載せて何が悪いの?という意見もあるわけです。
 要は、世の中にはいろいろな価値観が存在している、ということだと思います。「相手に対して面白くない気持ちを持つ」ということは、「相手と自分の価値観が異なっている」ということです。価値観が違うからこそ、行動が変わってくるのです。その行動を自分の価値観に照らし合わせると、折り合いが付きづらいわけです。
 価値観を同じにすることは必要ではありません。「価値観が違うのだから、相手が自分の理解できない行動をしていても当然だな」と考えることが必要なのです。
 写真付き年賀状への対処に関してお勧めの方法は「見ない」ことです。相手から年賀状が来たか来ないかはご主人にチェックしてもらい、文面は見ないようにするということが可能であれば、それでも良いと思います。いっそのこと「出したくない人には出すのを止めてしまう」という方法もあります。
 「そんなことをしたらこの先の交友関係が狭くなってしまうのでは?」
と心配される方もいらっしゃいますが、先の心配よりも「今の自分」を快適にしてあげましょう。自分に対してあまり「○○でなくてはいけない!」という縛りを課さない方がしなやかに生きられます。
 SNSに関してもほぼ同様のことが言えます。見たくない人がいたら、自分には表示されないようにして自分を守ってあげることも必要です。自分を守れるのはご自分しかいないのですから。
 前述のように、このことはご夫婦間ではなかなか共有しにくい悩みです。よろしければ私にお聞かせください。ご予約が込み合っておりますので、受付あるいはお電話にて早めのお問合せをお願いします。お気軽にお越しくださいませ。


生殖心理カウンセラー 菅谷

こんにちは、生殖心理カウンセラーの菅谷典恵です。
今回は社会的卵子凍結(妊娠する可能性の温存のために、自ら希望して未授精の卵子を凍結しておくこと)について臨床心理学的に考えてみたいと思います。

当院は、社会的卵子凍結を実施している数少ないクリニックのうちの一つです。
社会的卵子凍結については、様々な賛否があります。


「実際に使用するかわからない卵子を凍結するために、
採卵のための針を身体に刺すことは問題があるのではないか?」

「30代前半までなど、年齢に区切りをつけた方がよいのではないか?」

等のいろいろな意見があります。

医学的には確かにいろいろなリスクがあります。
どういったところにあるかと申しますと、卵子を凍結するためには、

1 卵巣刺激:排卵誘発剤を注射して卵巣内に複数の卵胞を育てる
2 採  卵:卵巣に針を刺し、卵子を回収する

というプロセスが必要です。
このプロセスに、排卵誘発剤の副作用や、採卵をする際の腹腔内(お腹の中)出血のリスクの問題など、可能性は低いと思われますがクリニックとして説明しなくてはいけない事柄がたくさんあります。
果たしてその危険を冒してまで卵子を凍結する意義があるのか?といわれるのも当然だと思います。

生殖心理カウンセラーの立場で、社会的卵子凍結をされた方々のお話をお聞きして感じるのは、自己決定をした満足感を持たれているということです。

子どもを産みたいと思っているがパートナーが現れず焦ってしまう、そんな今、今後子供を持つためにできることをしておきたいという気持ちを持った方が、卵子を凍結できたことでほっとしたような安心感を持たれます。

臨床心理学では、社会通念に縛られ過ぎることのない自己実現を大切に考えます。
その行動が自分のためになっているかということで考えると、社会的卵子凍結が自分自身の効力感につながるものならば、十分に意義のあることと考えられます。

もちろん前述の採卵のリスクや、妊娠までの厳しい確率、実際の出産のリスクなども十分に理解していただいてからの実施になります。
迷われている場合はお勧めしません。

迷う気持ちはいつでもお聞きし、お考えを整理する場を提供します。

卵子を凍結された後は「京野アートクリニック高輪に私の卵子が待っていてくれる」という安心感とともに、パートナー探しを頑張っていただきたいと思います。

卵子凍結後の心理的サポートも行っています。

「パートナーを見つけるにはどうしたら良いか?」

「パートナーに卵子凍結のことをどのように伝えたらいい?」

「パートナーに顕微授精の説明をしてほしい」

「パートナーが見つかっても、凍結卵子を使う以外の妊娠の方法もある?」

などいろいろなご相談があります。
一人で決めなければいけないわけではありません。
迷われている段階では、カウンセリングのみご利用いただくことも可能です。

もちろん卵子の凍結をお勧めする立場ではありません。

カウンセラーは、クライエント(お話しをする方)の心の鏡になる役割を務めます。
ご自分の気持ちをカウンセラーに映して、ご自分の気持ちを確認していただきたいと思います。

以上、思いつくままに述べてみましたが、臨床心理学的な考察としてはご自身の自己実現を応援します。
自分自身の納得・満足の気持ちを大切に、毎日を過ごしたいですね。

生殖心理カウンセラー 菅谷 

こんにちは、生殖心理カウンセラーの菅谷典恵です。

本日はカウンセリングでの話題についてご紹介してみたいと思います。

「何を話したらよいのでしょうか?」

と患者さまからよくお尋ねいただきますが、どのようなことでも大丈夫です。

当院は最先端の生殖医療に特化したクリニックです。

そして、私はそこに勤務する生殖心理カウンセラーです。

当然治療のお話をしていただくことができます。

「誰にでも気軽に話せる」ことではないので、そのために私がおります。


「治療に通う」ということはお子様を望んでいらっしゃるわけですが、日常の生活はそれだけで成り立っているわけではありませんので、人生のほかの事柄と結びついてきます。


治療に行くためには仕事で半休を取らなければならない

→上司や同僚になんらか伝えなければいけない

→でも、妊娠中の同僚には知られたくないし、治療のことをあまりおおっぴらには言いたくない

→しかし黙ったままだと不審がられそう

→どうしよう?

誰かに相談したくて友達に話していたが、その友達が妊娠して関係が微妙になってきた

→Facebookにもその内容がアップされていて、なかなか精神的にキツイ

→距離を置いたり無理やり合ってみたり、ほかに話せる友達を探したがしっくりこなくて夫に話してみたら

→「ほかの人と比較して考えるなんて意味がない」と一蹴され、

→誰からも理解してもらえない自分が少しかわいそうに思われる

→どう考えたらいい?

というように、治療に関することは職場・友人関係・夫婦関係など、様々なところに影響を及ぼしてきます。

私は生殖心理カウンセラーでもあり、臨床心理士でもあります。

臨床心理士は、人の一生の心理的問題についての専門家であり、生殖心理カウンセラーは、臨床心理士の中でも生殖医療における医学的知識や心理的課題を学んだ専門家です。

患者さまの毎日の生活の中で「治療のことだけ取り出して話してください」というものではなく、「治療に付随すること何でもお話ください」というスタンスを持っています。


テーマは患者さまの「人生すべて」です。

通院はただでさえストレスフルです。

少しでも楽に、上手に治療とお付き合いいただけますことを念頭にお話しを聞かせていただいています。
 
まとまっていないお話でも大歓迎です。

お話をしていくうちにまとまっていくものです。
 

ご興味をお持ちいただいた方は、ぜひカウンセリングのご予約をお取りください。

普段は高輪におりますが、毎週水曜日と、土曜日は月に2回仙台に参ります。



お気軽に、お話ししにお寄りください。

お待ちしています。


心理カウンセラー 菅谷典恵

みなさまこんにちは。生殖心理カウンセラーの宮川です。
今回は心理カウンセリングについてつぶやいていこうと思います。

まず、「生殖心理カウンセラー?何それ?」という方が多いかと思いますのでそこから簡単にお話ししたいと思います。
学校にいるスクールカウンセラーや、会社の中の相談室にいる産業カウンセラーなどのように、同じ心理士でも働く場所によって呼ばれ方や資格が変わります。心理士と一口に言っても、教育・医療・福祉・産業・司法など、携わる領域は幅広いのですが、『生殖心理カウンセラー』は心理士の中でも特に生殖医療の場で働く心理士のための資格です。心理士としての基本的な部分はどの領域においても共通しているのですが、それぞれの領域特有の問題があります。特に生殖医療の場では特殊な医療知識もある程度必要となりますので、医療知識や生殖医療特有の心理的問題などを学んだ上で、資格試験に合格するとこの資格が得られます。…とは言え、カウンセリングでお会いする多くの方がおっしゃるように、それまでは聞いたこともなかった言葉がいっぱい出てくる難しい治療内容ですので、特に理系科目が苦手だった私は今でも日々勉強なのですが…。

さて、カウンセリングと聞くと皆様どんなイメージを思い浮かべますか?「重い精神疾患を持った人に行うもの」というイメージの方が多いでしょうか。具体的にはわからなくても、「興味はあるけどなんとなく行きづらいなぁ」と思っている方が多いかもしれません。
実際、カウンセリングルームにいらした方々からは、「カウンセリングに来るほどの大した悩みはないんですけど…」「特にこれといった悩みがあるわけではないのですが…」「こんなことで来て良いのかわかりませんが…」とのお声を聞きます。カウンセリングルームへ来て下さるために少し勇気を出して頂いているようです。そして、同じように思っているために行きづらいと思っている方も多いようです。
カウンセリングは特別な疾患を対象としたものではなく、健康な方々にも行われるものです。日々の生活の中で何らかの問題は生じてくるもので、皆いつもその問題に対して自分なりに対処していくのですが、時々どんな人でもうまく対処しきれずに落ち込んでしまったり不安がいつまでも残ったりすることがあります。そんな時に問題解決のお手伝いをさせて頂くのがカウンセリングです。

実際に当院でのカウンセリングでどんな相談が多いかというと
・治療を始めることになったけどなんとなく不安…
・どうしても結果を焦ってしまう、イライラしてしまう。そんな私は病気なの?
・親戚や近所の人などから「子どもはまだ?」と言われてつらい
・友達の出産報告を聞くのがつらい、そんな風に思うのは変?
・周りの人に理解してもらえず、相談することもできなくて困っている
など…字数の関係もあって挙げきれませんが特に多いものを挙げてみました。

他にもストレスについて、仕事との両立、夫婦関係についてなども多く聞きます。通院していない方が受診すべきかどうか相談にいらっしゃることもありますし、提供精子や養子について情報提供することもあります。どんな内容でも、カウンセリングにいらした皆さんが共通しておっしゃるのは「誰にも相談したことがなかったから聞いてもらえて良かった」ということです。
カウンセリングでは「こんな話をしなければいけない」というものはありませんし、悩みに大きさなんてありません。もちろん具体的に「これについて話したい」というのが無くても構いません。「相談できる人がいなかったので誰かに聞いて欲しかった」と、それまでのお気持ちを話されて、スッキリしたと帰られる方も多くいらっしゃいます。あまり相談できるところもなく、お一人で、もしくはご夫婦だけで悩んでいらっしゃる方が多いかと思いますが、一人で抱え込んでしまうと辛いものです。自分だけで抱え込む必要はありません、一人で悩まずに、一緒に考えたり問題解決するお手伝いをさせて頂ければと思います。一人で解決できることも沢山ありますが、なんだかうまくいかない時には他の人に手伝ってもらうと違う方法が見えてくることもあります。大きな変化は無くても、少し楽になるかもしれません。

カウンセラーは治療では直接関われませんが、何かと頑張らなければいけないことの多いこの治療の中で、少しでも力を抜いて楽になれるようなお手伝いが出来ればと思います。世間話でも構いませんし、とりあえず来てみたという方も多くいらっしゃいます。当日の申し込みも受け付けておりますので、気が向いたらどうぞいつでもいらして下さい。
カウンセラー 宮川智子

4月から前任者と交代致しました、カウンセラーの宮川智子と申します。みなさまが治療中や治療後の不安・悩みを解消して、ご夫婦共に健やかな状態で元気なお子様を授かれますよう、気持ちの面でのお手伝いをしていけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

生殖心理カウンセラー 宮川智子


ホームページや院内の掲示でご存知の方も多いと思いますが、2005年6月からカウンセリングを開始しています。普段は2階におり、みなさまとお会いする機会が少ないので、様子がわかりにくいと思います。初診の方に施設案内をしていますので、カウンセリング以外にも案内の過程でお会いした方もいらっしゃいますが、まだまだお会いした方は少ないなぁと感じています。

カウンセラーとして勤務していますので、「カウンセリング」を行うのが仕事ですが、実際には自分自身が勉強している時間が、とても多いのが現状です。これはカウンセリングの時間が少ないということでは決してなく、カウンセリングを進めれば進めるほど、みなさまへ伝えたいこと・覚えなければいけないことが山のように出てきて、時間が足りない!という感じです。

カウンセリングの時間の中で、時にハッとする言葉を聞き、自分を振り返ることもしばしばです。「話すこと・伝えることって大切ですね」「これまでの自分は頑張ってたんですね」など等、じっくりと思いを話し、考えた時間の後に出てくる、その方にとっての『大切なコトバ』の数々。お話をうかがった私自身にとっても、大切な言葉になっています。

これからお会いするみなさまにも、それぞれの『大切なコトバ』があると思います。一つ一つをしっかりと受け止め、未来へつないでいけたらと思っています。

心理カウンセラー 星山千晶


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