新年明けましておめでとうございます。

 今年は「Challenge」の年です。
 まず、4月1日から京野アートクリニック(宮城県仙台市青葉区)院長として山形大学から五十嵐秀樹先生をお迎えすることになりました。五十嵐先生は研究・臨床両面において優れ、留学経験もあり、これから国際化をめざす当院のリーダーとして申し分のない人材と考えております。これから高輪の竹内ク高輪:東京都港区)と両輪で医療法人社団レディースクリニック京野をこれまで以上に発展させ、「患者さんのための質の高い生殖医療」を実践していただきます。

 当院の1本目の柱として「男性不妊症」があります。1995年開院以来、TESE(精巣から精子を回収)を開始し、現在、仙台・東京あわせて700例以上の実績を誇ります。4月からさらに充実させる予定です。

 2本目の柱として「安全な最新医療技術の導入」を心がけてまいります。まず、子宮内膜側因子を改善する方法としてERA(子宮内膜受容能力検査)を導入しています。凍結融解胚盤胞移植の反復不成功例が適応ですが、少しずつ妊娠例が出てきています。受精卵側因子を改善するものとしてタイムラプス(継時的に受精卵発育を観察)と精密検査を導入し、不育症にも力を入れ、生産率を高めていく方針です。これは従来から行っていますが、多嚢胞性卵巣症候群患者にはIVM(未成熟卵子成熟体外培養)を、卵管閉塞・狭窄にはFT(卵管鏡下卵管形成術)を積極的に実施しています。
 3本目の柱として「悪性腫瘍患者の妊孕性温存」も2003年から実施しています。女性の場合には卵子・受精卵・卵巣組織の凍結保存、男性の場合には精子の凍結保存を行っています。同時に悪性腫瘍が治癒してららの不妊治療においても実績があり、昨年は世界不妊学会(IFFS)・日本生殖医学会、日本癌治療学会、日本受精着床学会、国際妊孕性温存学会(ISFP)でも成績を発表してまいりました。昨年、若い国々アセアン10か国でアセアン経済共同体を発足し、ますます発展して行くことが予想されます。当院ではインドネシア・マレーシアの施設とMOUを結び、定期
にスカイプミーティング・情報交換を行い、ともに発展して行く所存です。4月9月IFFS、10月ASRMと国際学会も目白押しですが、常に変わり続けることを心がけ、100年以上継続するクリニック実現のため、スタッフ教育をさらに充実させたいと思います。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

京野アートクリニック・京野アートクリニック高輪CEO 京野廣一