2011年も残すところあと僅かとなりました。皆様にとってこの一年はどのような一年でしたでしょうか。
私にとって2011年は、振り返ってみれば世界各国でいろいろなことが起きた一年、という印象があります。自然災害、暴動、事件、事故。特に、私たちの生活に最も影響の大きかった出来事、3月11日に発生した東日本大震災は言うまでもなく、ニュージーランドでの地震、タイでの大洪水など、自然の脅威を感じた一年でした。
まず、3月の震災で被害を受けられた多くの方にお見舞い申し上げます。まだ、震災前と同様の生活に戻られない方が多くおられると思います。一日も早い復興を祈っております。震災の件は、4月から数度に渡り、こちらのスタッフのつぶやきでもテーマになっておりましたが、今年一番の出来事だと感じておりますし、まだ復興に向けて様々なことが動き出したばかりで、完全な復興にはあと何十年かかるかわかりません。3月の震災のことを風化させず、復興に向けて微力ながら自分たちが出来ることを続けていきたいと思います。
東日本大震災では、たくさんの悲しい出来事が起こりましたが、人と人との絆、家族の在り方、自身の人生など、様々なことを考えるという良い機会も与えてくれたように感じております。当院は、比較的被害が少なく、早期に復旧しましたが、スタッフの自宅や実家に被害があり、日々の生活、食料の心配など、日常が大きく変わってしまいました。そんな中、スタッフ同士で助け合えたからこそ、患者様からも暖かい言葉を頂けたからこそ、大変な時期を乗り越えることが出来たと思います。また、全国の不妊治療施設や日頃取引のある業者さんから救援物資を頂いたり、励ましの言葉を頂いたりしことも大きな活力となりました。そして、家族や友人たちも然りです。寒い中、買い出しのための行列にいるときに全くの他人同士でも励まし合いながら、乗り越えていこうと一丸となっていて、悲しさの中にも希望が見えた気がしました。今当時を思い出し涙が出てきますが、同時に感謝の気持ちが溢れてきます。

今後もまたいつ来るともわからない地震などの自然災害。自然災害は回避することはできませんが、今回の経験をもとに、防災の意識を忘れることなく、クリニックで患者様やスタッフ、お預かりしている命を守るためにすべきことはしっかりと行い、皆様が安心して治療を受けて頂けるよう努めてまいります。
そして、様々な人、もの、事象に感謝の気持ちを持って生活していけたら素晴らしいなと思います。簡単に出来そうで、恥ずかしながら震災前の私は出来ていなかったなと思います。

皆様にとってこの一年も様々なことがあったと思いますが、来年は今年よりも笑顔になれる幸せな出来事が、皆様に一つでも多く訪れますように、願っております。


培養部主任 中條