tasaka1.jpg皆さまこんにちは。培養士の田坂と申します。

私は10月、アメリカ・アトランタで開かれました第65回アメリカ生殖医学会(ASRM)に参加してまいりましたので、その思い出をつぶやいていきたいと思います。当院からは培養部から私の他に、医師1名、看護師1名が参加しました。培養部からは「当院におけるIMSIの成績」に関する口頭発表、看護部からは「凍結胚移植後に生まれた児の発育調査」についてポスター発表を行いました。

参加させていただいたASRMは私にとって初めての海外学会であり、会場の大きさも参加人数も今までの国内学会とは比較にならないほど大きく、言語や文化の違いなどで大変刺激を受けた5日間でした。
私は今まで国内学会しか参加したことがなかったので、世界ではどのような生殖医療が行われているのか、国によって技術内容に違いがあるのかなどに興味がありました。ちょうど会場での昼食の際、中国からアメリカに研究で来たという女性と話す機会があり、中国では1回のIVFに5千ドル(日本円では約50万円ですが、中国の物価からすればかなり高額です)かかるということで大変驚きました。費用面の問題は各国共通であり、国同士の貧富の差も実感した瞬間でした。

今回訪れたアトランタはアメリカ東南部にあり、成田から飛行機で12~14時間のところにあります。着陸したハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港は「世界で一番忙しい空港」といわれ、ターミナルの大きさ、利用者数、発着便数が世界最大級で、本当にたくさんの人々や言語が行き交う場所でした。着いてすぐに入国審査では、体の大きな黒人の審査官が腰に銃を備えていて少し怖かったです。その次はとても厳重なセキュリティーチェック(金属探知機)、ここで何度も引っかかり、結局飛行機が着いてから入国完了まで2時間かかりました。

tasaka2.jpg次の写真は、学会会場のすぐ近くにあった「オリンピック記念公園」。有森裕子がマラソンで銅メダルをとった、1996年のアトランタオリンピックの開会式などが行われた所です。公園の中心には噴水があり、学会の合間にとてものんびりできました。写真の日はとっても晴れて暖かかったのですが、私たちがアトランタに着いた日はなんと気温12度!12月並みの寒波に襲われてしまい、急いで冬物ジャケットとタートルネックのニットを買いました。

tasaka3.jpgそしてアメリカといえばステーキ&ハンバーガー!去年のASRMに参加された院長がハンバーガーをオススメされていたので、私たちもさっそくハンバーガーをいただきました。ホテルの人に聞いて『モンタナグリル』というお店に行ったのですが、ものすごいボリューム、ポテトもどっさり!ハンバーガーを食べきった瞬間に、お腹がはちきれそうでした(笑)仙台に帰ってきてアメリカンハンバーガーの店に行きましたが、ここまで肉厚で大胆なハンバーガーはまだ見つかっていません。本当においしかったので、今も恋しいです。あとはコーラの美味しさに目覚めました。アトランタにはコカ・コーラの本社もあるのですが、向こうではコーラばかり飲んでいたので、日本に戻ってきてからもしばらくコーラばかり飲んでいました。

最後になりますが、私は今回、当クリニックでのIMSIの成績を発表させていただきました。発表準備や英会話の練習、また海外の方とのメールでのやり取りなど初めてのことばかりで手探りで臨んだ状態でしたが、数少ない発表の機会を与えていただき、大変貴重な経験ができたことをとても有難く感じております。
そしてASRMに参加して実感したことは、「妊娠を望む方々の手助けをしたい」という気持ちは世界共通ということでした。治療方針などは国の宗教や倫理観によって異なる部分もありますが、不妊治療に携わる人々の思いは一緒でした。生命の誕生とは本当に神秘的なもので、現在、不妊治療はすべての方が妊娠できる医療ではなく、「1+1=2」ではないのが実状です。しかし、治療を受けられてお子さんを授かった方も多くいらっしゃいます。はっきり見えないゴールに不安を抱えていらっしゃる方も多いと思いますが、当クリニックには頼りになるスタッフがいっぱいいますので、少しの疑問やご不安もお話していただいて、納得いく治療を受けていただきたいと思っております。
私は培養士になってまだ1年半ですが、より良い技術を提供できるように精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


培養士 田坂梓