みなさん、こんにちは。看護師の佐藤です。
病院での治療法の一つに漢方薬があります。当院でもいくつかの漢方薬を取り扱っていますが、今回はその漢方薬について知る機会があったので皆様にもお話したいと思います。

東洋医学の治療の基本は、漢方薬です。(ちなみに皆さんが普通うけている治療、検査によって原因をみつけ、その原因を直接取り除くのが主な治療になるのは西洋医学です。)漢方薬とは、数種類の生薬を組み合わせて作られた薬です。生薬というのは、それぞれに薬効のある自然の植物の根や、動物、鉱物などを乾燥させた薬のこと。たくさんの種類がある生薬の微妙な組み合わせによって、その人の体質に合わせた漢方薬が処方されるのです。つまりその人のために処方され、その人にとって最大の効果を発揮するのが、漢方薬の特徴といえます。漢方薬は、体全体のバランスを整えることで不調を改善する薬です。一つの症状に対して効く西洋薬と違い、その人の体質にあった薬を飲むことで、体調を整え、痛みを緩和するものです。長く飲むことでじっくり効くのが特徴で、即効性はありませんが、特に女性に特有の生理痛や生理不順のほか、冷えや肌あれ、便秘などを総合的に改善する働きに優れます。

漢方では、体が健康な状態に保たれるには、「気」「血」「水」の働きが大事だと考えます。このうちどれか一つが乱れても、体に何らかの症状があらわれると捉えるのです。「血」とは全身を循環する血液のこと。さまざまな物質を運んだり、細菌に対して抗体を作り体を保護します。毎月生理がある女性は、「血」の働きが活発で、その働きが悪くなったり、流れが滞ることで、婦人病につながりやすくなるのです。漢方薬にはもともと「血」の働きを正常にする処方がいろいろあり、不妊症や婦人病に対しては、漢方薬が効果を発揮しやすいといえます。

じっくりと体調を整えるつもりで漢方薬を利用してみるのもいいかもしれません。ただし漢方薬でも、体質に合わなければ副作用がでたり、正反対の結果がでる場合もあります。薬剤師に相談したり、漢方専門薬局で購入するなどして、自分の体質にあったものを選ぶのがポイントだそうです。

オレンジページムック 女性のBODYブックより

看護師 佐藤