京野アートクリニック スタッフブログ

仙台と高輪にある不妊治療専門クリニック「京野アートクリニック」スタッフブログです。一般不妊治療では妊娠が難しい方のために、人工授精、男性不妊治療、体外受精や精巣内精子を使った顕微授精等、高度生殖補助医療の専門クリニックです。

「タイミング法」をめぐって(婦人科 土信田)

婦人科の土信田です。

当院では、お子さんが欲しいとのことで患者さんが受診されると、最初の1ヶ月で、ホルモン検査、子宮卵管造影、ヒューナー検査、排卵確認、精液検査など一通りの検査をすませてしまいます。その後、諸検査で特に異常がない場合は、(不妊期間や年齢などにもよりますが、多くの場合は)まずタイミング法から治療が始まります。今日は、その「タイミング法」について書いてみたいと思います。

タイミング指導というのは、自然なようでいて自然ではありません。

確かに、妊娠の仕組みそのものは自然なのですが、もともと性生活というのは、女性が排卵日を男性に指示して行うようなものではなく、夫婦関係という点では不自然極まりない妊娠方法だと思うのです。

治療上ではあまり重要視されませんが、男性にとっては、この「タイミング指導」はストレスとなることがも少なくありません。排卵日付近になると夕食にはスタミナ料理が出され、あるいは、ドリンク剤などを用意されて「あなたがんばって」などと励まされるということが積み重なってきたりすると、なんだか種馬になったような気分で、最初はよくても、徐々にプレッシャーが大きくなることが多く、そうなると徐々に夫婦関係はギクシャクするようになってきます。

一方、妻は、なかなか妊娠できない焦りから、「排卵日ドンピシャリにタイミングを合わせなければならないのではないか」という強迫観念にかられ、毎日排卵検査薬を使ってみたり、夫が仕事で排卵日に帰りが遅いと、「仕事と子供とどっちが大事なの」などと言ってしまったり、そこまで言わないまでも、排卵日に夫が帰宅できないと「大切なチャンスを逃してしまった」と嘆くようになったりします。

そうなると男性は完全に萎縮してしまい、妻ががんばればがんばるほど男性は逃げ腰となり、排卵日付近になっても、「忙しい」「疲れた」などと、徐々に不妊治療に非協力的になってきたりします。

この状態を「排卵日帰宅恐怖症」といいます。ご夫婦関係は、ご夫婦の数だけスタイルがありますが、似たようなことが身に覚えがあるご夫婦も多いことでしょう。

「旦那はアタシの気持ちを分かってくれない」と嘆く奥様方、男心も意外と複雑なのです。不妊治療においては、女性の治療に、あるいは女性の排卵に男性が協力する、というのではなく、2人の子供を作るために、2人で協力し合う、というお気持ちを、どうかお忘れなく。


閑話休題。

この「タイミング法」「タイミング指導」という言葉は実によくないと思います。なぜかと言うと、「不妊専門クリニックに行って検査で異常がなかったので、タイミング法から始めた」というと、いかにも、『体の異常はどこにもなく、きっと夫婦生活のタイミングがずれていて今まで妊娠しなかったんだろう』、というような印象を持ってしまうからです。

しかし、不妊期間が2年以上の場合、何十回とあった排卵のチャンスに対して、ひたすらタイミングがズレ続けていたという可能性はどれだけあるでしょうか。

精子は女性の体の中で2~3日は生きていますし、卵子も排卵後24時間くらいは受精の可能性がありますから、それほど厳密にドンピシャリ排卵日に性生活を持たなくても十分妊娠可能で、排卵日の数日前から、2~3日おきに3回程度、性生活を持てば十分毎月タイミングは合うわけです。このように考えると、何年ものの間、タイミングがズレ続けていたという可能性は、おそらくほとんどないでしょう。

実際、不妊治療で生まれるお子さんが年間3~4万人であるのに対して、望まぬ妊娠による人工妊娠中絶が年間30~40万件あることからも、人間がいかに妊娠しやすい動物であるかということが分かります。不妊症でない男女が排卵日付近で性生活を持つと、20~30%程度妊娠すると言われています。しかし、不妊期間が2年以上のカップルが排卵日付近でタイミングを合わせても、妊娠する可能性は1ヶ月あたり2~3%程度しかありません。つまり、不妊期間が長い場合は、たとえタイミングがきちんと合っていたとしても、不妊症でないカップルの10分の1しか妊娠の可能性がないわけですから、不妊期間が長いカップルには、(検査で原因は判明するかどうかにかかわらず)必ず何か原因があると考えるのが自然なのです。

検査で異常が見つかると、患者さんはたいてい暗い顔をされます。また、検査結果が異常なしであれば患者さんは「よかった」と喜びます。しかし、不妊期間が長いカップルには、検査で分かるかどうかにかかわらず、必ず何か原因があると考えざるを得ないのですから、むしろ異常は見つかったほうがよい、とすら言えるかもしれません。

通常の検査で分かる不妊原因は、全原因の半数程度と言われています。男性因子(精液)、卵巣機能、卵管、子宮(筋腫やポリープ)など検査で分かる原因は多種多様です。一方、検査では分からないが不妊原因の大きな割合を占めていると考えられているものは、卵子が卵管に捕捉されない(ピックアップ障害)、卵子と精子が出会っても受精しない(受精障害)、受精卵の質(卵巣年齢など)などが考えられています。

つまり、一通りの検査で異常がなかった方の真の原因は、ピックアップ障害、受精障害、受精卵の質のいずれかである可能性が高い、ということになるのです。

それでも、奥様が30代前半までの方で、なおかつ不妊期間が1年程度の場合は、半年間程度は自然にタイミングを合わせていただくことも多いですが、不妊期間が2年以上で原因不明の場合は、通常の検査では分からない範囲(卵子の卵管へのピックアップ障害、受精障害、卵子や精子の質)のどれかが真の原因である可能性が高いため、ただタイミング指導をしただけで妊娠される可能性は少なく、特に年齢が35歳以上の場合は、早め、早めの治療計画を立てることが必要となります。

もちろん、ステップアップを急げばよいというものではありませんが、皆さんがほとんど重要視されない、「不妊期間」が、どれほど重要であるか、お分かりいただければと思います。

実際どのように治療を進めていくかは、患者さんによっても異なります。当院では、常に最適と思われる治療方針をご提案しますが、何かご不明な点は、いつでもご相談ください。

1日も早い妊娠が一番の心のケアとなります。その日を信じて、いっしょにがんばりましょう。

婦人科 土信田雅一


心暖まること(培養部 澁谷)

皆さんこんにちは!培養士の澁谷と申します☆

新緑の季節、6月と言えば皆さんは何を思いつきますか?私はと言うと、北海道のよさこいソーラン祭です! 毎年全国から多数のチームが集い踊り狂う、あの有名なお祭です。とは言っても私は道産子なわけではなく、ここ仙台の生え抜きですが(笑)

私とよさこいとの出会いは東京での大学生生活でのことでした。それまでは、ヨサコイは高知県の伝統、ソーラン節は金八先生でやっていたあの踊り…程度の知識しかなく、地元で開催されている“みちのくYOSAKOI祭”ですら知らなかったのです。

YOSAKOIソーラン祭の実際はと言うと、なんと全41都道府県で開催されており、お祭の開催による興行収入も大きいため自治体からも人気の高いイベントなのです。YOSAKOIソーラン祭はその名の通りヨサコイとソーランを兼ね備えたお祭りで、一般的にはあまり知られてはいませんが、ちゃんとしたルールがあります。ヨサコイのルールは“鳴子”と呼ばれる伝統楽器を演舞に取り入れること、またソーラン節が北海道の漁師達が漁での眠気を吹き飛ばすために歌ったといわれている民謡であることから、演舞曲の中に民謡を組み込むことが義務付けられています。しかしながらこんなに簡単なルールしかありませんので、舞踊や音楽のジャンルは不問!地方も年齢もコンセプトも全く違うチームが一堂に集結し演舞を披露するわけです。

私が所属していた大学のチームは150人を超える巨大チームで、ジャンルで言うとHIPHOPと日本舞踊を合体させたような(?)元気と笑顔をウリにした、とても独創性溢れるパフォーマンススタイルでした。そして授業の合間をぬって全国のお祭に参加していた、というわけです。勿論みちのくYOSAKOIにも参加しましたよ♪そしてなんと私たちチームの活動が注目され、ハワイでのイベントに招待されたこともあったのです!!(ですが私は旅費に苦しみ断念…)

そんなこんなで6月はあの札幌のお祭を思い出します。海鮮丼やスープカレーを食べたことも思い出します(笑)ソーラン節発祥の地ということもあり北海道には活発なチームが多く、お祭の規模も大きいのでとても盛り上がります。今年はなんと、記憶に新しい宮城県北部地震の被災地である栗原の小学生チームが、全国に元気をアピールしようと参加するそうです!テレビで放送もしますので皆さん御覧になってみて下さい☆

ヨサコイを通して得たものは、仲間と一つのものを作り上げる素晴らしさ、各地方の方々との交流、などなど。。それから意外とハードな運動なので筋肉もつきました(笑)現在は残念ながら参加していませんが、みちのくYOSAKOIでの後輩たちの活躍を微笑ましく見守っています♪そしてなぜか心がほんわか暖まります♪

こんなことをつぶやいているとなんだか体がムズムズしてきますね!みなさんも、“Mama to be bics”になんて参加してみてはいかがでしょうか?体の血行も良くなって運動不足解消、心も暖まりストレスも解消!お友達もできるかもしれません(*^-^*)/~

余談にはなりますが、私の所属していたチームの名は“百笑”(ひゃくしょう)と申します。農業系の大学だったので百姓とかけてありますが、『たくさんの方々に笑顔を届けたい!!そして笑顔にしてあげたい!!!』という意味が込められています。これは卒業した現在においても、私の芯を支えるものです。長々とつぶやいてしまいましたが、これからもみなさんに一つでも多くの笑顔がお届けできるよう、サポートさせて頂きます!!それではっ☆

培養部 澁谷ゆり    

受付とは・・・。(受付 相澤)

こんにちは。受付の相澤成枝と申します。

今回は、受付の業務について紹介させていただきます。

受付は、患者様がクリニックにお越しいただいた際最初に、診察を終えお帰りになる際、最後にお会いする部門です。その為、患者様が気持ちよくご来院され、お帰りいただけるよう、努めております。

日常業務として、採卵や手術の患者様、8時30分予約の患者様がおりますので、朝7時40分には受付準備や待合ホールの準備を行い、8時には患者様をお迎えできる体制をとっております。診察時間内は、受付、会計、電話対応、採精室、サンビーマー、リラクゼーション、キッズルームへのご案内、翌日のカルテホルダー出し、問診1での初診の患者様への当院の受診案内などの説明を行っております。診療終了後は、当日使用したカルテホルダー返却、レジ締め、翌日の準備等を行っております。その他、ARTセミナー、一般不妊セミナーでの説明、特定不妊治療費助成事業申請書の発行手続き、レセプト業務、1ヶ月の新患数やサンビーマー、リラクゼーション利用状況、セミナー参加人数などのデータを出し、毎月の全体ミーティングで発表をしております。また、外来が混雑している日には、看護部のお手伝いをする事もあります。

最近は、待ち時間が長いというご意見を多々いただく事があります。お待たせいたしまして、申し訳ございません。待ち時間短縮の為、待ち時間調査を行い、どの箇所で時間がかかっているのかなどの分析を行い、全体ミーティングで検討し、話し合っております。全部門協力し、待ち時間短縮に努めておりますので、ご理解とご協力の程、よろしくお願い致します。

話がかわりまして、待合ホールのDVDについて、違うのを流して欲しい、テレビにしてほしいというご意見を多々いただきます。当院では、テレビを見たいというご意見だけでなく、反対にテレビ番組放送には反対ですというご意見をいただくこともあります。待ち時間を快適にお過ごしいただくにはどのようにしたらよいか検討し、現在はゆったりとしたお時間をお過ごしいただく為、DVD映像を選択しております。いつも同じDVDというご意見の中には、同じ内容を複数回ご覧になっている方からのご意見もあると思います。その為、治療関連、風景などを交互に流すよう工夫をしております。

私個人的には、簡単に作れるお料理のDVDが見たいなぁと思いますが、皆様はいかがですか?ご希望のDVD、お勧めの癒しのDVDなどがありましたら、ぜひご意見箱にご投函いただければと思います。よろしくお願い致します。

受付 相澤成枝
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