京野アートクリニック スタッフブログ

仙台と高輪にある不妊治療専門クリニック「京野アートクリニック」スタッフブログです。一般不妊治療では妊娠が難しい方のために、人工授精、男性不妊治療、体外受精や精巣内精子を使った顕微授精等、高度生殖補助医療の専門クリニックです。

培養士と私(培養部 太田)

皆さんこんにちは。最近急に寒くなってきましたが風邪などひいていませんか?

私も南の方の出身なので寒さに負けて9月の終わりくらいから早くもコタツを使ってしまいました。(年中出しっぱなしですが)

さて、今回は培養士についてつぶやきたいと思います。培養士、といえば何をご想像しますか?当院に長く通院している方でも、あの人が培養士さんで、とすぐパッと思いつかないと思います。私たちも患者さんに会うのは、採精カップを受け取るときか採卵、胚移植で挨拶に行くときくらいで、毎日のほとんどの時間を同じ培養士の人と共有しています。ですのでアンケートを見ても培養士に対するコメントが少なくて(あっても誰が培養士か分からない等。。笑)ちょっと寂しくも感じております。

私は去年の4月から培養士としてここに勤務させていただいているので、今でちょうど一年半が経ち、やっと少し皆様の精子、卵子を扱わせていただけるようになったくらいです。一年半経ってもなお、受精卵を移動させるときは少しドキドキします。というのもこの小さな受精卵が患者様の赤ちゃんになるのかぁ。。。とディッシュ(卵を培養している入れ物)を持つたびに考えてしまうからです。この仕事に就いてしばらく経つのに、未だに不思議な職業で、かついつも責任感が重い職業だなぁと痛感します。それほどまで不妊治療をされている方は、本当に人生をかける想いで通院されているからです。私たちも、顔こそは分かりませんが、採卵2回目、採精2回目、と以前来られた方の名前は大体覚えてしまいます。だからこそ、いつもみんなで、~さん今回は上手くいくといいねとか、この胚は妊娠しそうな気がする!!などと言いながら皆様の元にかわいい赤ちゃんがやって来ますよう願いながら毎日業務に取り組んでいます。

しかし当院ではお産を同時に行っていないので、自分が培養に関わった患者様が妊娠・出産されてもまだその顔を見たことはありません。また培養士はカルテ上やミーティング以外で妊娠されたという情報をあまり得ませんので、妊娠して欲しいと願いながら培養していても実際妊娠されても知らないまま過ぎてしまう場合があるのが残念です。しかし、私は最近まで児の発育アンケートの係に携わさせていただいていたのですが、そこではご出産された時の記録や、既に出産された児の発育記録などを、ご協力いただいている患者様から返信をいただき、今後の調査に役立てております。しかし何百通もあるのですが、ほとんどのアンケートから皆様が幸せいっぱいです、という内容のコメントで溢れていて、治療に苦しんだからこそ子供が出来たときの喜びも人一倍な気持ちが伝わってきます。ある患者さんからはアンケートとは別に感謝のお手紙やお子様の写真を添えていただいているものもありました。そんな報告を見ていると、私が携わっている・いないに関わらず、この仕事をしていてよかったなぁ、と思います。

とはいっても、この職業に就いていると、子供がいなくても幸せな夫婦はたくさんいます。不妊だからといってストレスを溜め、思い悩んでしまうよりも、治療に協力してくれるような素敵な旦那様がいるだけで幸せなのではないでしょうか?私も羨ましいかぎりです笑

どんな形にせよ、皆様が納得のいく治療を受けられますように。

培養士 太田 奈里子


"秋"と言えば・・・(看護師 本田)

みなさんこんにちは。看護師の本田です。
暑かった夏も終わり、朝夕と涼しくなり季節は秋へと移って来ましたね。

「秋」といえば、皆さんは何を思い出しますか?
私はなぜか「天高く、馬肥ゆる秋」ということを思い出してしまいます。
「さわやかで気分の晴々とする、気候のよい秋の季節をいう言葉」で
「空が澄み切って高く、牧草などの食べ物も豊かになって馬も肥える」という意味があるそうです。
確かに「食欲の秋」という言葉もありますし、秋になると美味しい食べ物がたくさん並びますよね。
さんま・栗・まつたけ・ぶどう・梨・さつまいも・・・
そして米所宮城といえば何より美味しい新米が
・・・馬じゃなくても肥えてしまいます(泣)

そしてもう一つ思い出すものがあります。
それは故郷の「秋の風景」です。
私の故郷は福島と宮城の県境にある国見という町で、
春は菜の花の黄色、林檎の花の白色、桃の花の濃い桃色に、
そしてこれからの時期は稲穂が実って一面金色になります。
山は紅葉で赤く染まり、実家に近づくにつれて
その風景はさらにはっきりして来ます。
山間にある牧場に行くと8月末にはすでに赤とんぼが飛び、
今の時期ならきっときれいな夕焼けと赤とんぼを見ることができると思うと、
故郷に帰るのが楽しみになります。

これからますます秋も深まってきます。
少し足を伸ばして、紅葉を見にドライブするのもいい気分転換になりますし、
さらにはそれをスケッチしてみるなんていうのも良いかもです。
時間があれば、好きな作者の本を読んでみるのも良いかと思います。
私は読書、スポーツ、芸術など楽しみがたくさんありますが、
くれぐれも食欲だけに走りすぎませんように(笑)

 

看護師 本田みさ子


培養士になるまで(培養部 中條)

こんにちは。培養士の中條と申します。今回は、今までとは趣向を変えて、培養士について紹介させて頂きます。
 
皆様から「培養士になるにはどのような資格があるのですか?」「どのような方が培養士として働いているのですか?」とういような質問を受けることがあります。大切な卵子や精子、受精卵を管理しているのは一体どんな人なのだろう?という疑問を皆様一度はお持ちになったことがあるのではないでしょうか。
 
医師が卵子や精子を管理しているクリニックもありますが、多くの施設には、配偶子(精子、卵子)の扱いを専門とするスタッフ、つまり培養士がおります。当院では9名が培養士として働いております。しかし、培養士といっても、培養士になるための国家資格や公的試験がある訳ではありません()。臨床検査技師や農学・畜産系の大学を卒業した者が、不妊治療を行っている施設に培養士として就職するのです。培養士として必要な知識や技術は、学校で得たことより、現場で得ていかなければいけないことが大部分です。そのため、培養士としての知識や技術は、就職したクリニックで働きながら覚えていくのです。また、クリニックによって、技術的なこと、業務内容等が若干異なりますので、そのクリニックごとの方法を覚えなければいけません。
 
と、ここまで読んで、不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。「国家資格や学校で学んだ知識・技術もないのに、自分たちの大切な卵子や精子を扱っている、大丈夫なのか・・・」「クリニックでちゃんと教育しているのだろうか・・・」などなど・・・。
 
当院では、培養士の業務を細かな項目に分けて、「教育カリキュラム」を作成し、項目ごとにテストや、上級培養士のチェックを受けるシステムになっています。トレーニングの記録や、技術のテストは京野院長も確認します。それらに合格しないと、皆様の治療に用いる精子や卵子、受精卵を操作することは出来ないシステムになっています。全ての工程の技術を習得するのに1年半~2年の期間で教育しており、その間、スタッフは必死にトレーニングを行い、確実で的確な知識と技術を身につけます。皆様のご理解とご協力が得られた治療に用いない卵や精子の一部は、このトレーニングの中で大切に使わせて頂いております。
当院では、このような過程を経て、培養士として皆様の大切な精子や卵子、受精卵の管理を行っておりますのでご安心下さい。
 
培養士は皆様とお会いしたり、直接お話したりする機会が少ないので、皆様は、治療中不安に感じることもあるかもしれません。少しでもその不安がなくなればと思い、今回は当院の培養士の教育について紹介致しました。もし、通院中、培養士にお話したいことがございましたら、お気軽にお声をお掛け下さい。培養士が見当たらない場合やわからない場合はお近くのスタッフにお声をお掛け下さい。私達は、今後も皆様に安心して治療を受けて頂くために、またなにより皆様の笑顔のために精進いたします。
 

注1:資格について・・・培養士として1年以上勤め、かつ学会への参加等の条件を満たして、哺乳動物卵子学会や日本臨床エンブリオロジスト学会が開催する試験に合格すると胚培養士として、各学会から認定される制度はあります

注2:教育システムについて・・・新人教育の方法や教育期間はクリニックによって異なります  
 

培養部主任 中條友紀子


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